
vol.343
スーパーチューズデー!! 勝のはオバマかヒラリーか
20州以上の予備選・党員集会が集中する天王山のスーパーチューズデー(2月5日)を控え、南部の黒人有権者の動向を占うものとして注目された民主党のサウスカロライナ州予備選は、26日投開票され、黒人初の大統領をめざすオバマ上院議員(46)が、ヒラリー・クリントン上院議員(60)に2倍の票差をつけて圧勝した。これにより、両氏は州別の予備選・党員集会でともに2州を制しての横並びとなった。民主党の州別指名争いは、1月の日程が実質的にこれで終了した。29日に行われたフロリダ州予備選では、ヒラリー氏が圧勝したが、予備選の日程前倒しの制裁で代議員がゼロとなっていた。
黒人票の8割を獲得したオバマ氏は、続くジョージア州など南部諸州の戦いに橋頭堡(きょうとうほ)を築いた形だが、ヒラリー氏は大票田のカリフォルニア州など全米で手堅い支持を広げ、民主党で22州の予備選・党員集会が待つ2月5日の天王山で形勢逆転を図る構えだ。
コロンビア市内での祝勝集会に臨んだオバマ氏は、支持者の熱狂的な歓声を制し、「変革への道のりは険しく、ときに逆流にも遭遇する」と表情を引き締めた。さらに、「選挙戦は黒人と白人の戦いではない。過去と未来の戦いなのだ」と訴え、黒人票への依存という印象を払いのける配慮をにじませた。
CNNテレビの出口調査では、オバマ氏は黒人票だけでなく、女性、白人票の取り込みにも成功している。だが、民主党有権者の7割がクリントン陣営によるオバマ氏への中傷を「不当な攻撃だった」と指摘。その半数あまりがオバマ氏に投票したと答えており、“敵失”に助けられたという一面もある。
2月5日には、南部のジョージア、アラバマ州など黒人票の票田が控える。オバマ氏には追い風が予想される。半面、人種の壁を越えた票獲得の維持は、これからの戦いでも必須の要件となる。
ケネディ家がオバマ氏支持を表明
故ケネディ米元大統領の弟のエドワード・ケネディ上院議員は28日、「アメリカンドリームを信じる人たちに希望を与える大統領が必要だ」として、オバマ上院議員を民主党候補として支持する、と表明した。若さと希望を与える演説から「ケネディ元大統領の再来」とうたわれるオバマ氏にとって、米政界名門のケネディ家からのお墨付きは大きな意味を持つといえ、クリントン上院議員には痛手となった。
ケネディ上院議員は2月5日の「スーパーチューズデー」に向け、各地を遊説しオバマ支持を呼びかける予定。同議員は民主党リベラルの象徴で、労働組合、ヒスパニック系などクリントン氏が基盤にする層に影響力があるとみられている。
エドワーズ氏が撤退
[ワシントン ロイター]米大統領選の民主党候補の指名を目指していたジョン・エドワーズ元上院議員は、大統領選から撤退する。同氏の選挙対策関係者が1月30日明らかにした。
エドワーズ氏はこれまでの予備選や党員集会で一度も勝利しておらず、世論調査でも有力候補のヒラリー・クリントン、バラク・オバマ両上院議員に水をあけられていた。