
vol.343
またか!!中国製ギョーザで中毒
中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の計10人が昨年12月以降、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴え、9人が入院し、このうち5歳の女児が一時意識不明の重体になっていたことが1月30日、分かった。ギョーザの具などからは殺虫剤成分が検出され、千葉、兵庫両県警は、中国での製造時に有毒成分が混入したまま消費者に流通した疑いもあるとみて、業務上過失傷害や食品衛生法違反などの容疑で捜査を進めている。
輸入元の日本たばこ産業(JT)子会社「ジェイティフーズ」(東京都品川区)はこの日夕、同じ工場で製造された23商品の自主回収を始めた。
警察当局や厚生労働省の調べなどによると、千葉県市川市の一家5人が先月22日午後8時ごろ、自宅で冷凍ギョーザを食べたところ、下痢や吐き気をもよおし、入院した。女児が重体となったほか、母親とほかの子供3人も重症。いずれも命に別条はないという。
原因食品は「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)」(40個入り)。昨年10月20日に製造され、賞味期限は今年10月20日だった。
県警が嘔吐物を鑑定したところ、ギョーザの具などから有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。農林水産省によると、メタミドホスは海外では農薬・殺虫剤として使われているが、日本国内では登録されておらず、製造販売もされていない。昨年12月28日には同じ冷凍ギョーザを購入して食べた千葉市稲毛区の母子2人も嘔吐、下痢症状を起こしていたことも判明。このギョーザからも有機リン系の薬物が検出されている。
一方、兵庫県高砂市に住む自営業の男性(51)の家族3人が今月5日に「中華deごちそうひとくち餃子」(20個入り)を食べて吐き気などを訴え、男性は膵炎を併発した。
ギョーザはいずれも河北省石家荘市にある「天洋食品」の工場で昨年10月に製造され、全国の生協やスーパーで販売されている。同じ日に製造されたギョーザは計約1万5000袋という。
日本生活協同組合連合会によれば、過去にも同社製造のギョーザから微量の有機リン系農薬が検出されていたという。
今回の事件について輸出食品の安全性を主管する中国国家品質監督検査検疫総局は、日本側と連絡を取り詳細な状況を把握するとともに、調査に着手したという。ただ、調査結果の公表については「適宜」としている。
中国産冷凍ギョーザによる中毒事件で、食品メーカーや流通業界は30日夕、一斉に取扱商品の加工・製造・輸入元などの確認を急ぐとともに、該当商品の撤去や顧客対応に追われた。