

vol.343
やり直し予選惜敗も…ハンドボール日本代表が大健闘
中東寄りの判定で異例のやり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選が30日に代々木競技場第一体育館で行われ、日本男子は韓国に25−28で敗戦。前日の女子に続き、五輪出場権獲得を逃した。
個々の能力で劣る日本は戦前から不利が予想されていたものの、GK坪根が再三にわたり好セーブを見せるなど守備陣が奮闘。前半を11−14で折り返し、試合終盤では2点差まで詰め寄る場面もあったが、好機に得点できず韓国に逃げ切りを許した。
“中東の笛”に対する抗議が実った再試合。「最高のジャッジだった」と宮崎が振り返った日韓決戦には、1万257人の観衆が詰めかけた。アテネ五輪銀メダルの強豪・韓国には、1990年以来白星ゼロ。圧倒的な実力差がありながら、最後まで途切れることなく続いた日本コールが代表の背中を押した。後半には6点差まで引き離されたものの、最後まで選手が下を向く場面は皆無。中川善雄主将は「昨年の予選の時は涙も出なかったが、今回は自然と涙が出た」と悔しさをかみしめながらも、「今回は公正な審判の下で、力と力の勝負をできてハンドボールを楽しめた」とさっぱりした表情で語った。
アジア予選では涙を飲んだ日本だが、まだ終わったわけではない。日本の女子は3月末、男子は5月末から開催される世界最終予選で五輪切符の最後の望みを託す。相手はロシア、クロアチア、アルジェリアと強豪ぞろいで、酒巻監督も「倒すのは至難の業」と控えめだ。
それでも「これを新たなスタートにしたい」と中川主将は前を向く。今回の再試合が“打ち上げ花火”では意味がない。宮崎の掲げる「ハンドボールのメジャー化」を実現するには、最後まで「世界」に食らいついていくしかない。