
vol.343
岡田ジャパンが“オシム御前試合”で初勝利
30日、国立競技場で国際親善試合が行われ、日本代表はボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。3−0で岡田武史監督就任後初勝利を挙げた。
昨年11月に脳こうそくで倒れて以来、初めて公の場に姿を見せたオシム前監督が見守る“御前試合”の様相を呈したボスニア戦。岡田ジャパンに就任後初白星をもたらしたのは、札幌や横浜Mで教えを受けたいわゆる“岡田チルドレン”だった。まずは中沢。後半23分、右CKから山瀬功のシュート気味のクロスに飛び込む“第1号ゴール”を決めると、山瀬功が続いた。38分、縦パスに抜け出し、GKとの1対1を冷静に流し込み、43分にも右足でダメ押し点を挙げた。
山瀬功は札幌、横浜M、日本代表と3つのチームにまたがって岡田監督の指導を受けた。いずれも背番号「10」を任されるなど、信頼は厚い。代表の10番は中村俊輔が不在という事情もあるが、「山瀬功の一番の特徴は点にからむところ。本当にいいプレーをしてくれた」と指揮官。この日も途中出場だったとはいえ、中沢とともに、その存在価値が高まっていることは間違いない。
もっとも、岡田監督は「形を作ることばかりに意識がいっていた。きれいごとじゃなく、W杯予選は泥臭くてもいいから点を取りにいかないと」と、手放しで初白星を喜んではいない。W杯3次予選初戦が迫っていることは2人も承知している。「いい勝ち方だとは思うけど、これで満足してはいけない」(中沢)。「チリ戦を含め、課題や見えてきたものを修正しないといけない」(山瀬功)。教え子たちの視線はすでに、タイ戦に向いている。