彼らほどLOVEと一緒に歩いてきたグループはいない。m-floといえば“Loves”シリーズ。ジャンルも世代も異なる数々のアーティストたちとコラボレーションし数々のヒット曲を生み出し、その数は実に41曲。「紅白歌合戦ができる」と☆Taku。 一緒に音楽を作り上げるパートナーとの関係を「and」でも「with」でも、「featuring」でもなく、「Love」に決めた。それには彼らなりの理由があった。 「このシリーズの最初の作品となった『REEEWIND!』から、クリスタル(ケイ)と一緒にアイデアを出しながら創っていたこともあるけれど、僕らのいうコラボレーションは、単純に曲を作って歌うことだけでなく、それ以上のものを求めることが多かったんです。そう考えたときに、フィーチャリングって言葉はなんだかよそよそしいと思って、“Loves”にした。そこに込めた思いというのは当時も今も変わらないですね」(☆Taku) アーティスト同士が顔をつき合わせて、「裸になって」、いい作品を作り上げてきた。 「今の時代、フィーチャリングって出会わなくてもどうにかなっちゃうし、こういった曲があるんだけど、ってデータのやりとりで可能なんです。でも僕たちが理想とするのは、曲もなにもないような状況、ゼロからスタートする。『普段何してるの?』みたいな会話を重ねながら、その人のいいところを探っていく。その繰り返しでしたね」(VERBAL) 「人によっては感覚が似ていて同じようにスタートできる人もいたけど、出会うまではそれぞれのスタイルで曲を作ってきたわけだから、リズムが違うし、感覚的なところで共通言語が見つからないこともある。だから、その人が何を大事にしているのか、どういう恋愛をしているとか、読んでいる雑誌は何かとか、話しながら、お互い裸になっていくんです。もちろん僕らは最初から裸で(笑)。それで楽しく音楽作ろうよっていう感じが持てたとき、いい効果が出てくる」(☆Taku) 「極論として使う言葉が違っても、音楽に対しての姿勢やバイブスが合うところが見出せればいい、そういうことなんだと思うんですよね」(☆Taku) 互いをリスペクトしあう関係があったからこそ、“Loves”シリーズは数々の傑作を生んだ。この関係は、恋愛、さらには人と人との関係についても言えること。 「恋愛も音楽も、裸になれる関係があって、言いたいことを言い合えて、お互いのいいところを引き出し合える関係が、いいですね」(VERBAL) 「あとは思いやり。思いやりにもいろんなタイプがあるから一概にこうするべきというのはないけど、お互いに思いやりあえる関係。音楽でも恋愛でもね」(☆Taku) 『ASTROMANTIC』、『BEAT SPACE NINE』、『COSMICOLOR』と3枚の“Loves”アルバムを通じてたくさんのLOVEを振りまき、またLOVEを学んできた2人は13日、“Loves”シリーズのベスト盤『Award SuperNova -Loves Best-』をリリース。そして、「普通のグループに戻る」。 「枚数を重ねるごとに自分たちでハードルを高くしてきて、お客さんもm-floは何をやってくれるのかっていう期待も高くなってきたと思います。その一方で、本来僕らが持っている“音楽でやられてくれ!”っていう期待のベクトルとは少し離れてきたって正直感じるところもあるんですよね。3部作でキレもいいし、ここでリセットして、盛って盛ってどうだ!ではないm-floをもう1回追求したいと思います」(VERBAL) 「でも、何カ月後に何やってるか分からないけどね(笑)」(☆Taku) m-floの音楽への愛はますます強くなるばかりだ。