
vol.344
スーパーチューズデー民主決着つかず
米大統領選の共和、民主両党の指名候補争いはスーパーチューズデーの5日、24州(共和党21州、民主党22州)で予備選・党員集会が行われた。共和党はマケイン上院議員(71)がカリフォルニア州などで勝利したことで、優位を揺るぎないものとした。民主党はクリントン上院議員(60)がカリフォルニア州など大票田を制したものの、獲得州は8州で、13州のオバマ上院議員(46)が上回り、互角の戦いとなっている。
両党ともに夏の党大会に出席する代議員数で、過半数(共和党1191、民主党2025)を制したほうが勝利する。
民主党では、オバマ氏は7州で行われた党員集会のうち、6州で勝利し、しかも多くで大差をつけた。オバマ氏は黒人有権者の8割の支持を集め、南部ジョージア州やアラバマ州で勝利した。白人票の割合も増えた。クリントン氏は黒人有権者の比較的少ないマサチューセッツ州やオクラホマ州などを制した。クリントン氏はヒスパニック系有権者の多くの支持を集めた。
直前の世論調査で、オバマ氏は1月下旬のサウスカロライナ州予備選での勝利の勢いを持続し、大票田のカリフォルニア州やニュージャージー州でクリントン氏に支持率でほぼ並んだ。
しかし、クリントン前大統領以来の強固な基盤を崩すまでには至らなかった。景気後退の不安が高まるなか、経験を強調したクリントン氏に投票したと答えた人が、「最も関心を持つ政策課題」として挙げたのが経済、医療保険だった。
クリントン氏にとり、オバマ氏を支持したケネディ上院議員の地元マサチューセッツ州を制した意味は大きい。同州で女性の6割がクリントン氏、男性の6割がオバマ氏に投票した。女性の投票率のほうが高かったことが、クリントン氏勝利につながったとみられている。
クリントン氏はカリフォルニア州のほか、地元ニューヨーク州、隣接するニュージャージー州など代議員数の多い州を確実に押さえた。
5日深夜、地元のニューヨーク市内で支持者を前に演説を行い、「指名獲得に向け戦いを続けていく」と決意を表明した。
クリントン氏は、支持者の大歓声を受けながら、「今夜、全米からの声を聞いている」と切り出し、「この記録的な投票数は歴史を作るためだけでなく、米国を立て直すためのものでもある」と、ニューヨーク州などで過去最高の投票率だったことを強調した。
そのうえで、「私たちは就任初日から問題解決のために働くことのできる人間が求められていることを分かっている」と自らの政治経験をアピール、「ともに米国を取り戻そう」と呼びかけた。
地元の同州をはじめ、オバマ氏の猛追が伝えられたニュージャージー、マサチューセッツの両州など東部の大票田を制した自信からか、「オバマ上院議員の勝利にお祝いを述べたい」と、エールを送る余裕もみせた。
オバマ氏は7州で行われた党員集会のうち、6州で勝利し、しかも多くで大差をつけた。
オバマ氏は地元イリノイ州や、黒人有権者の多い南部ジョージア、アラバマ両州で勝利した。重点州では中西部ミズーリ州で大接戦のうえ、クリントン氏を破った。
5日夜、地元シカゴ市内で演説、「最終結果を見るまでもなく分かったことがひとつある。われわれの時が来た」と訴えかけた。「変革」と、党派、人種、宗教の違いを超えた「融和」を求めるオバマ氏。激戦の中での着実な支持の広がりに表情は自信に満ちていた。
カリフォルニア州のシュワ夫妻は支持分かれる
[ロサンンゼルス ロイター]米大統領選の候補者選びでは、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事(共和党)と妻マリア・シュライバーさんのが別々の候補者を支持している。
シュワルツェネッガー知事がマケイン候補支持を明らかにしている一方、ケネディ家出身のシュライバーさんは3日、民主党有力候補オバマ氏への支持を表明した。
オバマ氏の支援集会が行われたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、シュライバーさんが予告なしに登場。「州に例えるならバラク・オバマはカリフォルニア州だ」と演説。オバマ氏には「多様性」や「知性」、「革新」、「勇気」、「夢」があるなどと称えた。