
vol.344
大久保V弾! 岡田ジャパンがW杯予選○スタート
岡田ジャパンが、雪降る埼玉スタジアムから南アフリカへの第一歩を踏みしめた。
6日に行われたW杯アジア3次予選でタイと対戦した日本は、大久保(神戸)の決勝ゴールなどで4−1の勝利を収めた。日本は前半21分に遠藤(G大阪)が直接FKを右足で決めて先制。直後に同点とされたが、後半9分に大久保のゴールで勝ち越し、同21分には中沢(横浜M)が追加点。試合終了間際には途中出場の巻(千葉)が頭で決めた。
前半を終えて1−1の同点。「初戦で苦戦する」というW杯予選のジンクスが今回も現実になろうとしていた後半9分、大久保が重苦しいムードを打ち破った。相手DFのクリアが中村憲(川崎)に当たって、跳ね返ったボールに素早く反応。「完璧に来るとは思っていなかったけど、点が取りたかったんで」。右足を出し、ゴールへ流し込んだ。
大久保は4年前、予選初戦直前合宿中に無断外出し、メンバーから外された苦い思い出がある。「あの時は焦りもあった。いい経験です」。スペイン移籍などで自分の世界を広げ、カッとなってカードをもらう悪癖も徐々になくなってきた。泥臭くゴールを奪った決勝点は、まさしく岡田監督の意図するものでもある。
とはいえ、高原のコンディションは上がらず、4点中3点がセットプレー。流れの中でゴールを奪えないFW陣には物足りなさも残る。「まだまだ先は長い。また切り替えて、次のことを考えていきたい」と大久保に決勝ゴールの満足感はない。
初戦に快勝したのは収穫だが、抱える課題も多い。とりわけ決定力が十分とはいえないFWへの注文は増えてくるだろう。難敵との対戦では、過去に経験したことのない重圧もかかってくる。日本のエースに名乗りを挙げた大久保の真価が問われるのはこれからだ。