
vol.344
ジャイアンツが無敗軍団を大逆転
NFLは劇的クライマックス!
NFLの王座決定戦、第42回スーパーボウルは3日、フェニックス大スタジアムで行われ、ワイルドカードから勝ち上がったNFC王者のジャイアンツが、シーズン無敗を続けてきたAFCのペイトリオッツに17−14で逆転勝ち。17年ぶり3度目のNFL王者に輝いた。ジャイアンツはスーパーボウル発足以前を含めると7度目の全米王座。NFCが勝つのは2003年のバッカニアーズ以来5年ぶり。ペイトリオッツのレギュラーシーズンからの連勝は18でストップし、史上2度目となるパーフェクトシーズン(シーズン全勝)の快挙はならなかった。
激しい展開となった試合は第4クオーター、残り2分42秒で10−14。ジャイアンツはTDしか逆転の目がないギリギリの状況から、QBイーライ・マニングの歴史的なドライブがスタートした。
NFL屈指の名QBペイトンを兄に持つイーライは、ミシシッピ大時代から重圧のかかる試合ではミスが目立つと批判を浴びてきた。しかし「どんな時も普段通りのプレー、普段通りの行動を心掛けろ」という兄の言葉で、今季中盤からは見違えるように成長。この日も大一番で冷静なプレーを見せた。
ジャイアンツは自陣17ヤードから着実に前進。自陣44ヤードからのプレーでは、相手DF陣に取り囲まれる大ピンチに陥った。「とにかく逃げなきゃと必死だった」。イーライは後退しながら身を翻して回避。体勢を立て直して放ったパスを、WRタイリーが大きくジャンプしてキャッチし、敵陣24ヤードに達した。そして敵陣13ヤードまで進んだ残り35秒、イーライの投じたパスをWRバレスがキャッチ。これが逆転TDとなり、無敗のペイトリオッツを最後の最後で沈めた。
全米視聴者数は過去最多の9750万人。ワイルドカード枠からのスーパーボウル制覇はNFC史上初。そしてイーライがMVP獲得したことで達成された“兄弟MVP”も史上初。記録ラッシュとなった今回のスーパーボウルは、今後も語り継がれる伝説的イベントとして人々に記憶されることになりそうだ。