
vol.344
参院宿舎迷走…建て替えも千代田区が「NO」
東京都千代田区紀尾井町の参院清水谷議員宿舎建て替えをめぐり、国が現在地での建て替えを念頭に、千代田区に地区計画の変更を打診したところ、拒否されていたことが5日、分かった。国は当初、近隣の国有地への移転・新築を計画していたが、森林の伐採が必要となるため、都が自然破壊を伴わない現在地での建て替えを求めていた。都と区の双方から「NO」を突き付けられ、宿舎新築は八方塞がりの状況となってきた。
関係者によると、区の地区計画で宿舎前の通りに面する一帯は「1、2階部分を文化交流・商業施設とする」と規定されており、現在地で建て替える場合、地区計画に従う必要がある。
国の計画では新宿舎は1階からすべて住居部分で占められるため、国は昨年末に建築に絡む例外規定の適用を区に打診。区が許可しなかったことで、改めて地区計画そのものの変更の可否を尋ねた。これに対し、区は特定の案件についての要望で規定を変更することは不可能と回答した。区の回答を受けて国は1月24日付で、都に区の回答を照会したうえで、今後の見解を求める文書を送付。都は「(区に)指導する立場にはない」として態度を保留している。