
vol.345
足立区で3人死亡、1人両手首切断−父親が無理心中図る!?
東京都足立区梅田の機械修理・販売業の佐々木亨さん(52)の自宅兼作業場で11日夕、男女4人が死傷しているのが見つかった。
午後3時半ごろ、亨さん方のシャッターから路上に血が流れているのを通行人が見つけ、通報。駆けつけた警視庁西新井署の捜査員がシャッターを開けたところ、亨さんと母親の得子さん(85)、都立高1年の二男(15)の3人は1階で、妻の和子さん(49)は2階でそれぞれ倒れていた。二男以外の3人はすで死亡していた。都立高3年の長男(18)は大学受験で外出中で無事だった。
両手首を切断されて重体の二男は搬送時に「おやじにやられた」と語った。
二男のそばには凶器とみられる血のついた刃渡り約20センチのなたが落ちていた。外部から侵入した形跡がないことや、亨さん以外の3人に刃物を防ぐ際にできる傷があったことから、警視庁は亨さんがなたで無理心中を図ったとほぼ断定。2階の踊り場で亨さんが親類に書いたとみられる遺書らしき文書も発見され、便箋1枚には「母親だけを連れていくつもりだった。家族を守らなければならなかったのに、どうしても、みんなを残しては…。葬儀は出さないでください」という走り書きがあった。
現場は東武伊勢崎線梅島駅近くの町工場が立ち並ぶ地域。亨さんは1階作業場で中古機械の販売・修理、工具の販売、バイクの修理などを手がけていた。
だが、ここ数年は中国から輸入される安い製品に押され気味だったことに加え、近所に大型ホームセンターやバイク店もオープン。客足が一気に遠のき、亨さんは周囲に「暇になった」と漏らしていたという。
生活も苦しかったとみられているが、一方で今月5日に約4000万円で土地の借地権を売却する契約を結び、すでに手付金約400万円も受け取っていた。不動産業者も「これで店を辞めるめどが立ったと一家は喜んでいた」と首をかしげる。
「比較的仲の良い家族でした。トラブルは思い当たりません」。警視庁の調べに長男は、困惑気味に語っているという。