
vol.345
韓国・南大門が放火で崩壊
1398年建造で韓国の国宝1号に指定されているソウルの南大門(崇礼門)が火災により崩壊した。
火災は韓国では一年中で一番のんびりする旧正月連休明けの日曜日、10日の夜9時前に発生した。発生時は火の手は見みえず白い煙だけ。発生5分後には消防車20台が南大門を取り囲み、鎮火は時間の問題に見えた。消防当局は30分後に鎮火したと判断。しかし楼閣内の古い複雑な木造建築内で火は燃え続け、午後11時前に再び炎が上がった。消防と文化財庁の初期消火への判断ミスが原因とみられている。
出火原因については、男が南大門に侵入して着火したとの目撃談があり、警察が行方を追っていたが、12日、放火を自供した容疑者の男(69)を逮捕したことを明らかにした。
南大門警察署のキム・ヨンス署長は同日、テレビ中継された会見で記者団に「容疑者は犯行を自供し、拘束された」と説明。容疑者の姓が「チェ」であることを明らかにした。
チェ容疑者は11日遅くに身柄を拘束され、数カ月前から放火を計画していたと警察当局に供述した。警察当局者によると、同容疑者は放火の動機について、土地再開発にからんで補償金が十分に支払われなかったという自分の訴えに対し、政府が満足な対応をしなかったことへの怒りが原因と供述している。
同容疑者は2006年にも、12世紀に建てられた「昌慶宮」の敷地内の建造物に放火した罪で有罪判決を受けている。犯行の動機について、同容疑者は当時、土地に対する不公平な補償への抗議と説明していた。
黒いがれきとなった南大門の周囲は12日、修復に向けた高い囲いの設置が始まった。再建には2〜3年、約200億ウォン(約22億円)が見込まれている。また白い菊やユリの花を手向ける市民が後を絶たないという。同日、李明博次期大統領は南大門の復元を国民の募金で行うことを提案した。