
vol.345
沖縄の海では中国からの漂着ゴミが激増
沖縄の海岸に流れ着く漂着ゴミの数がこの10年間で8.6倍に増え、なかでも中国からのゴミをみると13倍にも急増していることが、13日までに明らかになった。
調査は防衛大学校の山口晴幸教授が、平成10年から毎年2回ずつ沖縄、宮古、八重山3諸島の13島で実施。この10年間、のべ517の海岸1キロ当たりのゴミの個数と種類を観測した。
その結果、10年には1437個だった漂着ゴミは、19年に1万2295個に急増。ゴミの種類をみると、ペットボトルなどプラスチック類が79.4%と大半で、他に発泡スチロールブイや漁網などの漁具も多かった。
どこから漂着したか判別できたゴミのうち、中国製は10年には138個だったが、19年には13.3倍の1839個に急増。台湾製2.8倍、韓国製3.0倍よりも増加ぶりが際立つ。
中国の19年のGDP(国内総生産)は11.4%増と年率2ケタ成長を続ける。沿岸部を中心に消費も拡大しているが、ゴミの廃棄についての整備が追いつかず、そのまま海に捨てられているのが現実のようだ。
ゴミの漂着は日本の生態系にも深刻な影響を与えかねない。
沖縄周辺で海と陸の間に生息するマングローブの根は天然のフィルターとして海水浄化の役割を担っている。だが、ゴミが堆積すれば、フィルター機能が低下して海水が濁り、沖合のサンゴ礁の衰退につながりかねない。マングローブ自体が衰退するようなことがあれば、津波などの被害の危険も高まると予想されるという。