
vol.345
富士フイルムが富山化学買収 医薬品に進出
富士フイルムホールディングスは13日、医薬品中堅の富山化学工業をTOB(株式公開買い付け)により子会社化すると発表した。富士フイルムが最終的に66%を出資する一方、現在、富山化学株を22%持つ筆頭株主の大正製薬も出資比率を34%に引き上げ、3社で業務提携する。富士フイルムは、内視鏡などの医療関連事業を強化するととともに、医薬品事業に本格進出する。医薬品業界では、医薬品事業の強化を目指す異業種参入組の動きが活発化しており、業界再編の主役に躍り出てきた。
富士フイルムの古森重隆社長は「医薬品市場は全世界で約70兆円あり、発展途上国ではまだまだ拡大する。10年後をめどに、医療医薬事業を1兆円規模に育てていく」と強調。富山化学の菅田益司社長は「富士フイルムの解析技術や販売網を利用できるなどシナジー効果は大きい」と期待を示した。
合意によると、富士フイルムと大正製薬がまず富山化学が実施する300億円の第三者割当増資を引き受け、その後、富士フイルムが富山化学にTOBを実施する。富士フイルムの買収金額は約1300億円となる。
(ビジネスアイ)