
vol.346
声優初挑戦!
『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!』
ルー大柴
家族で楽しめる春休みのアニメーションに、世代を超えて人気沸騰中のあの人が登場。『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!』で、ルー大柴が声優初挑戦! その役どころは、意外や?クールで無口な敵キャラクター!
「オファーが来たとき、最初はちょっと意外に感じましたよね。今回僕が演じるのは、主人公・ケロロの敵・ダークケロロの子分で、ドルルという役なんです。クールで無口なんだけど、重みのある台詞を言うキャラクターです。僕はいつもベラベラしゃべっているけどね(笑)。普段とのイメージの違いも、楽しんでもらえるんじゃないかと」
ルーさんが出演する以上、てっきりルー語満載なのかと…。
「オフコース。最初、監督もそのアイデアを持っていたようですが、結局、今回はルー語なしでいこうということになったんです。だから僕も、ドルルという役に近づこうと一生懸命でした」
確かにその声は深みがあって男性的で…よく聞けば(失礼)かなりカッコいい。
「いやいや、そんなことは…(笑)。帽子やメガネをかけて、このスモールカントリー、ジャパンの街をよく歩いていますけど、全然気づかれないんですよ。でも、声を聞かれると“ルーだ!”って分かってしまうんです(笑)。話しさえしなければ一般の方とセイムです。誰にも分かりません。だから、街へ出ていろんなことを見たり聞いたりしたいときには、しゃべらないようにしてるんです。つまり、それだけボイスに特徴があるんだと思うんですよね。それで、無口だけどインパクトの強いドルルという役どころにぴったり来たんじゃないかなと。好きな台詞ですか? …『再会』。ルー語で言うと“アゲイン・ミート”。でもそれだと全部英語になっちゃうから“アゲイン 会う”で」
昨年、それまでルー大柴の存在を知らなかった若い世代が彼のブログに熱狂、“再ブレイク”などといわれたが、30代より上の世代にとって、ルー大柴といえばなじみのお笑いタレント。いまさらその面白さに気づいたの? と言いたいところだが…
「最初に僕が世に出たとき、僕は30代でした。先日バースデーを迎えて54歳になりまして、人間誰でも年を取ってダイ、死ぬわけですけども、そのライフの過程で、去年ブログなどでブレイクして昔のルーを知らない若者のファンが、メニーメニー増えた。これはうれしいことです。親の世代からその子供の世代につながったのかもしれない。特に若い女性のファンが増えましたよね、昔はオタクっぽい男の子のファンが4人くらいしかいなかったんですけど(笑)」
ひょっとして、今のルー大柴はかつてより進化を遂げているのでは!?
「進化、オフコース! ワーズも増えましたし、バリエーションも増えましたね。ですが、時代ということもあると思いますよ。私が30代のときは、まだ皆さんちょっと、リトルビット抵抗があったと思うんですよね。でも今、これだけグローバルになって、片言でもいいから英語を話せるほうがいいという社会になった。ブロークンでもいいから“発する”ことが大事なんです。もちろん、ちゃんとしたグラマーが覚えられればいいけれど、けっこう難しい。だったら中学英語をある程度アンダースタンドして、使ってみればいいじゃない、と僕は思うんです。僕だって、いまだにワードを探してますよ。なるべくイージーにしようと思ってはいるけど、今の中高生はけっこう英語が分かるんですね。イベントや文化祭に呼ばれても、ちょっとした英語をしゃべるだけで、笑いがとれる。ずるいんだけど(笑)。つまり僕が進化したというよりも若者が進化しているんですね」
ちょっと英語を使っただけで…と本人は言うが、“ルー語”をまねしてみようとしても、これがなかなか難しい。例えばおなじみの“藪からスティック”。これを“ブッシュから棒”とやってしまうと…なぜかちっともおもしろくない。
「それはね、ごろのよさもあるんですよ。“寝耳にウォーター”だってそうでしょ。で、ちょっと高度になると“泣き面にビー”とかね。最近のネタは“井の中のフロッグ、オーシャンを知らず”とかね!」
続けざまの本家ルー語に取材陣大爆笑。
「トゥーマンスごとに、違うネタを考えないといけないんでね、けっこう大変(笑)。でも先日、そば屋で、店員さんがそばを持ってくるとき“はいお待ちどうさまでした。マウンテンかけそばです”って。やるな!と思って(笑)」
ところで、藪からスティックで恐縮ですが、ヘッドラインをルー語で紹介すると、どう言ったらいいんでしょう?
「世界のニュースも日本のエンターテインメントも、トゥギャザーしながら広めていくニュースペーパー! バイ ルー大柴って書いておいてください(笑)」
トゥギャザーするって大事ですよね!
「片言の英語やパントマイムでも、けっこう意思は伝わるもの。国や文化を越えての触れ合いをこれからの仕事で広めていければいいなと思っています。言うのはイージー、ドゥーするのは難しいですけど(笑)」
ルー大柴が求められるとき、それは世界がトゥギャザーすべきときなのかもしれません!
(本紙・秋吉布由子)