
vol.346
民主党候補指名争いでオバマ氏が破竹の9連勝
米大統領選の民主党候補指名争いは19日、中西部ウィスコンシン州予備選とハワイ州党員集会が行われた。即日集計の結果、オバマ上院議員(46)が両州で勝利した。オバマ氏は5日のスーパーチューズデー後9連勝となった。クリントン上院議員(60)は3月4日の大票田テキサス、オハイオ両州の予備選で挽回を期すが、形勢は不利になった。
オバマ氏は19日、テキサス州での勝利演説で、「変革をもたらすためにはまだ月日がかかる」と述べ、この先も厳しい選挙戦が続くとして支持を訴えた。
獲得代議員数(CNNテレビまとめ)では、オバマ氏が1315と、クリントン氏の1245をリードしている。民主党は得票率によって代議員数を割り振る比例配分方式を採用しているため、代議員数(特別代議員を除く)でクリントン氏がオバマ氏に逆転するためには、今後、大差をつけることが必要となる。
ただオバマ氏がウィスコンシン州予備選を制したことは、今後の選挙戦を展望する上で大きな意味を持つといえる。クリントン上院議員の牙城ともいうべき女性層などの票を切り崩したためで、同じく中西部のオハイオ州予備選などにも影響を与えそうだからだ。
ウィスコンシン州は白人が9割を占め、年収10万ドル(約1080万円)以上が2割程度とクリントン氏にとっては、「好条件」がそろっていたはずだった。しかし今回オバマ氏は女性票の50%を獲得し、クリントン氏と並んだ。大学を卒業していない層の支持も56%と、クリントン氏の43%を上回った。いずれもこれまでクリントン氏が手堅く支持を集めてきた層だった。また白人男性からは7割近くの支持を受け、エドワーズ元上院議員の撤退後、白人男性票がオバマ氏に流れていることが顕著になった。
この結果はウィスコンシン州との類似点が多いオハイオ州の戦いに勢いを与えるであろうと予想されている。ここまでの世論調査ではオハイオ州ではクリントン氏がリードしているが、今後2週間でオバマ氏がどこまで追い上げるか注目される。
一方、共和党も19日、ウィスコンシン、ワシントン両州で予備選を行い、すでに指名を確実にしているマケイン上院議員(71)が両州で勝利した。マケイン氏はオハイオ州での勝利演説で、「雄弁なだけで中身のない『変革』のかけ声に国民が惑わされないよう毎日戦う」と述べ、名指しこそしなかったものの、オバマ氏への対決姿勢を鮮明にした。
キューバのカストロ議長が引退表明
[ロイター]病気療養中のキューバのカストロ国家評議会議長(81)は19日、引退する意向を明らかにした。キューバ共産党機関紙グランマのウェブサイトに声明を掲載した。
ブッシュ米大統領は19日、訪問中のルワンダで、キューバのカストロ国家評議会議長の引退が民主化への移行の始まりとなることを期待する、と述べた。
大統領は記者会見で「フィデル・カストロの引退がキューバにおける民主化への移行の始まりになると信じている」と述べた。
また、まず第1歩として政治犯の釈放を実施し、国際社会はキューバ国民と協力して民主化に必要な組織作りを始めるべきと主張。「最終的にこの移行は自由で公正な選挙につながるべきだ。米国はキューバ国民が自由の恩恵を理解することを手助けする」と語った。