
vol.347
雪解けか 利用されたか…NYフィル平壌で演奏会
北朝鮮の招待で訪朝した米国のニューヨーク・フィルハーモニックは26日、平壌の東平壌大劇場で公演を行った。金正日総書記は現れなかったが史上初の米朝文化交流は世界15カ国に生中継された。
舞台の左右には北朝鮮国旗と星条旗が立てられ、公演では北朝鮮国歌「愛国歌」、次いで米国国歌「星条旗」が演奏された。
北朝鮮側の観客はすべて招待客で音楽・文化関係者。NYフィル音楽監督の名匠ロリン・マゼール氏の指揮で、ドボルザークの「新世界より」やガーシュインの「パリのアメリカ人」などに加え、アンコールで朝鮮民謡の「アリラン」も演奏された。
公演実現に積極的な役割を果たしたヒル次官補は、「米国の敵視政策が核保有の理由と北朝鮮は主張するが、今回の公演はわれわれが敵視政策をとっていないことを示すものだ」と強調。24日に北京で記者会見したメータ会長は「平壌の反米スローガンがすべて撤去された」と語った。
だが、北朝鮮側で今公演の準備を担当したのは金桂寛外務次官はじめ核問題と対米政策担当者で、米国、韓国の北朝鮮専門家からは、今回の公演は北朝鮮の「政治宣伝」に利用されたとの懸念も出ている。
日韓首脳会談でシャトル外交再開で合意
[ソウル 25日 ロイター]李明博(イ・ミョンバク)大統領就任式出席のため韓国を訪問した福田康夫首相は、李大統領と会談し、中断していた「シャトル外交」を再開することで合意した。福田首相は、青瓦台(大統領官邸)で李大統領と会談した後、「われわれは心地よい率直な対話を行うため、トップレベルのシャトル外交を行うことで合意した」と語った。
李大統領が4月下旬に日本を訪問し、福田首相が年末までに韓国を再訪問することで合意したという。
日韓の「シャトル外交」は、小泉元首相が靖国神社を参拝したことで中断していた。
また、李大統領は4月に訪日した際、行き詰まっている自由貿易協定(FTA)について、その背景にある問題を探ることに合意した。ただ、両首脳はFTAの交渉再開では合意していないという。
日韓は2003年12月にFTA交渉を開始したが、関税をめぐる対立で、1年後に交渉が中断していた。