
vol.349
高橋尚子無念の敗北−北京五輪出場ならず
[名古屋 ロイター]最後の北京五輪代表選考会である名古屋国際女子マラソンが9日に開催され、初マラソンとなる中村友梨香が2時間25分51秒で優勝した。
今年35歳となり最後のオリンピック挑戦となる高橋尚子は2時間44分18秒の27位と2000年のシドニーに続く五輪切符は夢と消えた。序盤の9キロ過ぎで早くも失速、遅いペース展開にもかかわらず「スピード(を上げるための)練習ができず、ああいうスピードについていけなかった」と振り返った。
十分な練習ができなかった理由について高橋は昨年8月に右ひざ半月板の手術を行ったことを明らかにした。名古屋大会までの7カ月間でレースに復帰できるかどうか微妙だったが、「スタートラインに立った時点では(優勝できる)可能性はあるという気持ちだった」と言えるレベルまで回復した。
高橋は「まだやりたいことがある」と引退をきっぱり否定した。
[東京 ロイター]日本陸上競技連盟は10日、北京オリンピックのマラソン代表選手男女各3人を決定した。女子は東京国際優勝でアテネ金メダルの実績を持つ野口みずき、世界選手権大阪で銅メダルの土佐礼子、名古屋国際優勝の中村友梨香。男子は世界選手権大阪5位の尾方剛、福岡国際3位の佐藤敦之、びわ湖毎日3位の大崎悟史となった。
女子では世界選手権でメダルを獲得したことで選考基準をクリアし内定していた土佐礼子と、前回大会の金メダリストであり東京国際で優勝した野口みずきはすんなりと決定。残り1人を大阪国際女子マラソンで日本人最高の2位に入った森本友と10日の名古屋国際で優勝した中村のどちらにするかで意見が交わされた。名古屋が初マラソンだった中村に対し、森本は海外のマラソン大会で優勝するなど実績もある。またタイム的には森本の2時間25分34秒に対して中村は2時間25分51秒と下回ったが「選考会で優勝したという何ものにも代えがたい」(日本陸上競技連盟の澤木啓祐専務理事)ことを重視した結果、中村が選出され、新たな力に期待する形となった。
一方、男子は安定感重視の選考。福岡国際3位の佐藤敦之と、びわ湖毎日3位の大崎悟史が決まった後、世界選手権大阪5位の尾方剛と東京マラソン2位の藤原新のどちらにするかの討議に時間がかけられたという。実質初マラソンながらレース後半で起きた足のけいれんをストライドを狭めペースを落としてカバーするなど、柔軟な対応力を見せて2時間08分40秒の好記録を出した藤原だったが、05年の世界選手権で3位、06年の福岡国際で6位と実績を残してきた尾方に軍配が上がった。
男子マラソン「金」候補が大気汚染理由に欠場
[アディスアベバ(エチオピア) ロイター]男子マラソンの世界記録保持者、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、中国の大気汚染を理由に、8月に開催される北京五輪で同種目を欠場すると発表した。
ぜんそくを持つゲブレシラシエはロイターの電話取材に対し「中国の汚染は自分の健康にとって脅威。現在のコンディションでは、42キロを走るのは困難」とコメント。
しかし、北京五輪自体を欠場するのではなく、男子1万メートルの競技には出場するという。