
vol.349
NY州知事が買春問題で辞任
米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)=民主党=は10日、当局の摘発を受けた高級売春組織の顧客だったとの報道を受けて会見し、「家族と皆さんに謝りたい」と自身の関与を認めて謝罪した。
夫人を伴って記者団の前に現れた知事は「自分で定めた規範に従うことができなかった。家族の信頼を取り戻すために努力したい」と声明を読み上げたが、記者の質問には応じなかった。
連邦検察当局は昨年10月から高級売春組織「エンペラーズ・クラブ」の捜査を開始。電話やテキストメッセージの傍受などを行っていたという。
裁判所に提出された資料によると、スピッツァー知事は今年2月中旬、滞在していたワシントンのホテルで同組織に電話し、女性を派遣するよう要請。このときの会話が当局に盗聴された。
資料では知事の固有名詞は登場せず、「クライアント(顧客)9」として組織と連絡していたことが明らかになっており、以前にもこの組織を利用した疑いがあるという。知事は4300ドル(約43万円)を支払ったという。また、知事自身も捜査対象になっている。
この日の会見では進退については明らかにしなかったが、12日午前(日本時間13日未明)、辞意を表明。後任にはデービッド・パターソン副知事(53)が昇格、同州初の黒人知事となる。
知事に就任する前は同州司法長官として組織売春などを摘発する側にいただけに、知事を擁護する声はほとんどなく、身内の民主党議員からも「辞任以外の選択肢はない」との声があがっていた。
知事は大統領選の民主党特別代議員の1人で、地元選出のヒラリー・クリントン上院議員への支持しており、同陣営への打撃となる可能性も指摘されている。
お相手は22歳の歌手
3月13日(ブルームバーグ):米紙ニューヨーク・タイムズ(オンライン 版)が13日伝えたところによると、売春組織の顧客だった疑いが持たれている ニューヨーク州のスピッツァー知事のお相手の女性は、17歳で家出し、ナイトクラブで歌手として働くためにニューヨーク市に出てきた22歳の女性だった。同紙が連邦当局の宣誓供述書の内容として伝えたところでは、高級売春婦であるこの女性は2月13日に、首都ワシントンのメイフラワー・ホテルでスピッツァー知事と待ち合わせしていた。女性は、売春組織「エンペラーズ・クラ ブ・VIP」を運営していた疑いが持たれている4人の裁判で証言する見通しだ。女性は今のところ身柄を拘束されていないという。