
vol.349
TOKYO MOVE UP!
“オンナ”抜きでは考えられない
女性監督だけの短編映画祭
ここ数年、女性監督の活躍が目立つ日本映画界。2006年の各映画賞を総なめにした『ゆれる』の西川美和監督、第60回カンヌ映画祭で見事にグランプリを獲得した『殯(もがり)の森』の河瀬直美監督など枚挙に暇がない。そんな最近の映画界を投影したような、「女性監督だけの短編映画祭」が3月29日から渋谷のユーロスペースで開催される(4月11日まで)。
桃まつりpresents 真夜中の宴
〈3月29日〜4月11日 渋谷・ユーロスペース〉
この『桃まつり』という企画は今年で2回目。1回目の昨年はある映画の専門学校の試写室で催されたのだが、作品の出来、監督たちのポテンシャルなどが一部で話題を集めた。今年はそんな話を聞きつけたユーロスペースでレイトショー(連日21時10分より)で上映することになったという。
プロデューサー、脚本家、役者など、もともと映画関係の仕事に携わっていた人はもちろん、病院勤務、主婦、飲食店勤務など9人の監督のプロフィルはさまざま。
『座って! 座って!』のメガホンを取った笹田監督は普段は役者。
「役者として欲求不満だったんです。役者として“自分がやりたい、入りたい”という劇団がなかなか見つからなかった。それで映画を見る時間が多くなってきて、そのうち批評ばっかりしている自分に気づいて、じゃあ自分で映画を撮るようになればいいんだと思って、映画の勉強を始めました」
笹田監督の作品は、スーパーの事務室を舞台に、万引き犯の女と店長と警備員のお話。
「もともと一人芝居でやっていたネタなんですが、自分で言うのもなんなんですが結構好評だったもので、映像化すると面白いかなと思って」
こんな感じでさまざまなバックグラウンドを持つ9人の“オンナ”たちがとことん自由な発想で創り上げた12本の作品がラインアップされた。
どんな名監督にもデビュー作があり、下積みの時代があったはず。そんな未来の名監督を“発掘”する楽しみを持ったイベントだ。
上映スケジュール
3月29日〜4月2日 壱の宴
「明日のかえり路」 監督・脚本 竹本直美
「座って! 座って!」 監督・脚本 笹田留美
「emerger」 監督・脚本 佐藤有記
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4月7日〜11日 参の宴
「たんぽぽ」 監督・脚本 深雪
「granite(グラニテ)」 監督・脚本 大野敦子
「みかこのブルース」 監督・脚本 青山あゆみ
「功夫哀歌/カンフーエレジー」 監督・脚本 吉田良子 |
4月3日〜6日 弐の宴
「感じぬ渇きと」 監督・脚本 大野敦子
「きつね大回転」 監督・脚本 片桐絵梨子
「daughters」 監督・脚本 木村有理子
「あしたのむこうがわ」 監督・脚本 竹本直美
「希望」 監督・脚本 深雪
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