
vol.350
F1開幕戦は波乱続出!
ハミルトンが豪州GP制す
ドライビングを補助するトラクション・コントロール・システムが廃止されるなど、より一層ドライバーの力量が問われるレギュレーションになったF1の2008年シーズン。
その開幕戦となるオーストラリア・グランプリ(16日決勝)は、オープニングラップから5台が脱落。その後もコースアウトや接触が頻発し、セーフティーカーが3度も投入される大荒れの展開となった。
そんな大波乱のレースで、ひとり別次元だったのはルイス・ハミルトン(マクラーレン)。ポールポジションからスタートを切ったハミルトンは、後続のアクシデントをよそに首位を独走。ライバルのフェラーリ勢が不調だったこともあり、まったく危なげない走りを見せ、1時間34分50秒616のタイムで優勝。F1デビュー2年目での総合優勝へ向け、これ以上ないスタートを切った。
一方、昨シーズン総合優勝のキミ・ライコネン(フェラーリ)はハミルトンとは対照的だった。予選ではマシントラブルに見舞われ、16番グリッドからスタート。ライコネンは決勝レースでも精彩を欠き8位に終わり、連覇に不安を残す開幕戦となった。
期待の日本人ドライバー・中嶋一貴(ウィリアムズ)は運も味方に快挙を達成した。スタート直後にマシンにダメージを負い、その後もクビサに追突するなどトラブルが続いたが、リタイアすることなく7番手でチェッカー。レース後にはルーベンス・バリチェロ(ホンダ)が失格となったことで6位に繰り上がり、日本人ドライバーのフル参戦レース初戦で最高位を記録した。
また、オーストラリアGP直前でシリーズ参戦が決まったスーパーアグリは佐藤琢磨、アンソニー・デビッドソンともにリタイア。結果こそノーポイントだったが、琢磨はマシントラブルさえなければ入賞という手堅いレース運びをしていただけに、次戦以降の活躍に期待できそうだ。