
vol.351
世界フィギュアで逆転V浅田真央が世界女王に
20日、フィギュアスケートの世界選手権は女子フリーを行い、浅田真央がSP2位から逆転し、185.56点で初優勝した。日本選手の優勝は1989年の伊藤みどり、94年の佐藤有香、2004年の荒川静香、昨年の安藤美姫(トヨタ自動車)に続いて5人目。
痛恨のミスにもめげなかった。最初の見せ場となるトリプルアクセルの踏み切りで、刃を滑らせジャンプできずに横転。体はリンクの壁寸前まで滑った。「何も考えられなかった」。ぼう然としたが、すぐに気持ちを切り替え、3連続3回転ジャンプも成功させた。
昨年末の全日本終了後、06年夏から師事していたアルトゥニアン・コーチと決別した。コーチ不在という厳しい状況も、かつての師匠である山田満知子氏は「自分で自分をコントロールできていた」と評した。
17歳での世界選手権制覇は日本選手では最年少の快挙。その一方、判定が厳しくなったルッツは減点続きなど課題も残る。若くして世界女王に上りつめた浅田真は、まだまだ進化の余地を残している。
女王・安藤は涙の棄権
前年の女王、安藤は約1分でフリーの演技を終えた。無念の棄権。「やってきた力を見せられず、残念です」。あふれる涙を止めることはできなかった。午前のウオーミングアップ中、左足ふくらはぎを痛めた。モロゾフ・コーチやチームドクターは棄権を勧め、手続きも進めていた。しかし安藤本人が出場にこだわった。「(痛み止めの)薬を飲んでいたし、筋肉が動かなかった」と安藤。演技中、得意のサルコーで失敗すると、ジャッジに近づき棄権の意思を告げた。