
vol.352
大統領の五輪開会式不参加へ米議会圧力
ブッシュ米大統領の北京五輪開会式への出席問題で、与党・共和党政策委員長のマコッター下院議員は1日、大統領ら政府職員の開会式出席を禁じる法案を上程した。マコッター法案は、チベット騒乱への弾圧やスーダンでの人権抑圧に中国が関与したことを理由に、「中国で開催される08年夏季五輪開会式への連邦政府職員の出席を禁じる」などの内容。禁止対象には公選による特別職が挙げられるなど、事実上、ブッシュ大統領の出席差し止めを狙った法案となっている。
新法案には、上程時点で6人が共同提案に加わった。「チベット議連」の結成を届け出たローラバッカー下院議員は、北京五輪をヒトラーの権威を高めたベルリン五輪(36年)にたとえ、「似たような政権が主催する行事への米国の支持は誤りだ」として、やはり大統領の出席差し止めを活動の重点に掲げた。
下院では、ペロシ下院議長(民主党)が五輪出席を再考するよう大統領に求めたほか、政府職員の出席を禁じる決議案も提出されている。下院改選を11月に控え、米世論の支持を集めやすい中国批判、チベット擁護の声が、大統領の五輪出席を軸に強まる情勢だ。
一方、民主党のウオーターズ下院議員ら超党派の議員15氏も1日、大統領への書簡で、「自由主義陣営のリーダー」として北京五輪への出席をとりやめるよう強く訴えた。