
vol.353
韓国総選挙は与党ハンナラ党が過半数獲得
[ソウル ロイター]9日投票の韓国総選挙は、即日開票の結果、保守系の与党ハンナラ党が過半数議席を獲得した。ハンナラ党は、定数299議席のうち153議席を獲得した。
2月に就任した李明博(イ・ミョンバク)大統領が企業寄りの経済改革を推し進めるために必要な過半数の議席を確保したことになる。
ハンナラ党の姜在渉(カン・ジェソプ)代表は9日深夜の会見で「経済再生と国民統合を望む人々にとって大いなる勝利だ」と述べた。ただ、獲得議席数は圧倒的多数には届かなかった。
李大統領は、昨年5%だった経済成長率を今年は6%に押し上げること、米国との自由貿易協定(FTA)締結の実現、経済のさらなる対外開放といった公約を掲げている。
中央選管の集計によると、中道左派の統合民主党の獲得議席数は81議席。保守系の2つの少数政党が32議席を獲得した。
李大統領は、政権基盤を確固としたものにするために、李氏に反発して離党した守旧派との関係修復を迫られる可能性もある。
北朝鮮は投票が近づくにつれて李大統領に対する批判を強め、李大統領の対北朝鮮政策は朝鮮半島を再び戦争状態にしてしまう、などとけん制した。しかし、韓国の有権者は北朝鮮による激しい言葉遣いでの批判に慣れきっており、まったく動揺することはなかったもよう。
李大統領は、昨年12月の大統領選挙での圧勝の勢いを今回の総選挙にも反映させたいと考えていたが、閣僚人事をめぐる混乱が影響し、支持率は低下している。
世界的な景気減速の打撃は韓国にも波及している。一部アナリストからは、大統領の成長率目標は楽観的過ぎるとの指摘が出ている。