
vol.353
ヤフーが買収価格の引き上げを要求 「提案は過小評価」
インターネットサービス大手ヤフーは7日、米マイクロソフト(MS)に書簡を送り、MSによる総額446億ドルの買収案について「ヤフーの企業価値を過小評価している」として買収価格引き上げを求めた。MSは5日に4月26日までに合意しなければ敵対的買収戦に乗り出すと通告しており、情勢は緊迫化してきた。
ヤフーのボストック会長とヤン最高経営責任者(CEO)は、MSのバルマーCEOに対して、MSの提案が「ヤフーと株主に最良の利益にならない」として2月11日に提案を拒否した際の同じ理由を改めて表明した。ただ、「われわれはMSの提案を拒否しているわけではない」とも強調。提案が「ヤフーの企業価値を反映し、株主の最良の利益となるのであれば」受け入れの用意があることを示唆したうえで、1株当たり31ドルという提示価格引き上げを求めた。
MSのバルマーCEOは5日の書簡で、3週間後までに進展がなければ「新たな取締役を選出する委任状争奪戦を含め、ヤフー株主に直接働き掛けざるを得なくなる」と最後通告。期限後は価格引き下げの可能性すらちらつかせている。
ヤフーは「株主価値を最大化させる代替案を引き続き追求する」とも述べ、他社との提携を模索する考えも表明した。しかし、グーグルやタイム・ワーナーのネット部門AOL、米ニューズ・コーポレーションとの提携策はいずれも進展がみられず、ヤフー側が追い込まれている状況に変わりない。