
vol.353
ドコモがついにシェア50%割れに
電気通信事業者協会(TCA)が7日発表した2007年度の携帯電話契約数(PHS含む)によると、最大手NTTドコモの国内シェアが50%を割り込んだことが明らかになった。ドコモによると、シェア50%割れは1996年度(47.6%)以来、11年ぶり。新規参入が相次ぎ、各社のサービスが充実するなか、ドコモ1社でシェアを独占できない状況となってきたことが浮き彫りになっている。国内の携帯市場が成熟するなか、各社の顧客争奪戦はさらに激しさを増しそうだ。
ドコモの3月末の契約純増数は17万3700件。累計で5338万7700件となり、国内の携帯・PHS合計契約数(1億733万9800件)の半分を割り込みシェアは49.7%となった。
ドコモは1月にPHS事業から撤退。携帯事業に経営資源を集中させたが、ソフトバンクモバイルの低価格攻勢などの前に顧客を奪われた。4月に入って同社に対抗して家族間通話無料サービスを打ち出したが、年間で最大の商戦期である3月を逃し、シェアを落とした。
一方、ソフトバンクは3月の純増数が54万3900件となり、月間純増数が11カ月連続で首位。学生向けの基本利用料無料キャンペーンなどで攻勢をかけ、「法人需要も多く取り込んだ」という。
KDDIは発売が遅れていた新型端末が出そろい、3月には家族間通話無料サービスを打ち出すなどして純増数は50万500件とソフトバンクモバイルに肉薄した。ウィルコムの純増数は1万8400件だった。
新規参入で気を吐いたのがイー・モバイル。3月の純増数は高速データ通信サービスを軸に13万200件となった。同社は3月28日には音声通話サービスを開始しており、4月はその上乗せ効果が期待される。
三菱UFJ証券の森行眞司シニアアナリストは「各社のサービスが平均化するなか、(最大手ドコモの)シェアが下落するのは当然。今後は各社のサービス競争がさらに激しくなる」と指摘している。
(ビジネスアイ)