
vol.354
まだまだ健在! 大ベテラン金本&野茂が偉業
金本は2000本安打に「じらしました」
阪神の金本知憲外野手が12日の横浜戦で、2000本安打をマークした。
難産の末の一打は右前に弾んだ。7回二死三塁、寺原の150キロをバットを折りながら運んでの快挙達成。試合後の第一声で「ちょっとじらしましたね」と舌を出した。この日も第3打席まで音なし。江藤慎一、柴田勲の「王手から17打席無安打」を1打席更新したが、「言われるほど苦しんでない」。続けて「あの展開で適時打を打てたのがうれしかった」と、勝利への貢献を何よりも大切にする金本らしい言葉も飛び出した。
プロ17年目の今季は、昨年10月に受けた左ひざ手術からの復活がテーマだった。11月時点で普段65センチの太もも回りが60.5センチ。今年1月末から米国で単独トレを行ったが回復は遅れ、オープン戦では右肩にも痛みが出た。それでも金本は「もうひと踏ん張りしないと」と、ぶっつけ本番でシーズンに臨んだ。
「プロ野球選手である以上、グラウンドに立っていないと意味がない」。そんな「鉄人」にとって、通算2000本安打は通過点に過ぎない。「2500本安打もチャレンジしよう。本塁打も500を目標に」。これからも金本の歩みが止まることはない。
野茂は1000日ぶりメジャーリーグ復帰
10日、ロイヤルズの野茂英雄投手がヤンキース戦に7回から登板。1000日ぶりに大リーグにカムバックを果たした。
「HIDEO NOMO」のコールとともにブルペンから駆け出した。デビルレイズ(現レイズ)に所属していた2005年7月15日以来となるマウンド。野茂は「今までと変わらずマウンドに上がれました。早くマウンドに上がって投げたかった…」と淡々と振り返った。
7回には二死満塁の危機を招いたが、松井秀をフォークで左飛に打ち取った。9回は二死からロドリゲス、ポサダに連弾を許したものの、松井秀からは再びフォークで三振を奪った。過去10打数5安打と打たれていた松井秀を抑えたのは、先駆者としての意地だった。
2006年6月に右ひじを手術。セットポジションでの投法に切り替え、トルネード投法を捨てた。昨年はベネズエラ・リーグでもプレー。「野球が好き。やるならメジャー」の一心で現役を続けてきた。
8月31日で40歳になる。「体はどこも悪くない。コンディショニングさえ良ければ大丈夫」。寡黙な元祖・サムライは余力を残さず燃え尽きるつもりだ。