
vol.352
誰も見たことがない世界へようこそ!!『紀元前1万年』
監督 ローランド・エメリッヒ
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主演 スティーヴン・ストレイト
誰も見たことのない世界、それは紀元前1万年前の過去にあった――!! 『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』など、驚愕のスペクタクルを生み出してきたローランド・エメリッヒ監督と、“人類最古のヒーロー”を演じたスティーヴン・ストレイトの2人を直撃!
それは“人間の歴史”が始まるはるか昔。マンモスの群れが大地を振動させ、巨大な牙を持つ獣が人々に畏敬を抱かせていた時代。数々のスペクタクル大作を手がけてきたヒットメイカー、ローランド・エメリッヒ監督が新たに挑む最新作は、紀元前1万年という“未知の世界”を、イマジネーション豊かに描く“誰も見たことのない” 興奮と感動のスペクタクルアドベンチャー。監督はこの壮大な物語を、1人の青年に託した。それが“人類最古のヒーロー”主人公デレー。
エメリッヒ監督(以下:エ)「実は、まったく違う作品のキャスティングをしていたとき、ある作品のポスターを見たんだ。アレは誰だ、ということでね。その後スティーヴン本人に会って、決めたんだよ。…私が求めていたのは、少年と大人の男性、2つの要素を持ち合わせているということだったんだ。彼はとても若いけど、大人の魅力も持っているからね」
スティーヴン(以下:ス)「僕にとっては、監督と一緒に仕事ができるということは、本当に感動的なことだった。それに、僕が演じたデレーは、最初は自信もなく仲間からも疎外されている少年なんだけれど、愛のために成長し、最終的には仲間に信頼されリーダーとなっていく…非常に魅力的な役どころでもあったからね」
エ「ヒーローとはいえ、デレーは欠点を持っている人物。そしてだんだん成長して、最終的には人々を率いていく。今回、映画は物語が進むとおりの順番で撮影したのだけれど、スティーヴンはデレーの成長の過程を見事に演じてくれたよ」
本作の見どころの1つが、デレーと巨大マンモスとの迫力のバトルシーン。巨大な生き物への本能的な恐怖に、思わず息をのんでしまう場面だ。しかし実際にはスティーヴンたち俳優はブルースクリーンの“何も無い”空間で演じなければならない。
ス「その通りなんだけど、逆にいえば自分の想像力を自由に使って演じることができたんだ。もちろん監督が常にそばにいてガイダンスをしてくれていたし。確かにユニークな撮影だったと思うけど、壁を乗り越えるのにそれほど時間はかからなかった。しまいには本当に楽しい撮影だと感じるようになってたよ」
エ「ああいう撮影のプロセスは、以前とはかなり変わったよ。以前だったら機械仕掛けのギミックを作り、それを大変な思いをしてスタッフたちが動かして、それに対して俳優はリアクションをとらなければならなかった。でも今は(CG映像を使うので)俳優の動きに合わせることができるからね」
ところで、“今だからこそ言えるけど…”なんていう暴露話はありませんか?
ス「この場で言うのはマズイんじゃ…(笑)。いやでも、今回のクルーはみな家族のように困難を乗り越えてきたから、なんの隠し事もないんだ。こう話してても罪悪感なく話せるくらいにね(笑)」
エ「スティーヴンが言ったとおりに、確かにいろいろな困難がありはしたけどね(笑)。何しろ撮影は2大陸で行わなければならないし、温度がどうとか身体的にハードとか…(笑)。でも状況的に困難だったということ以外はなんの問題もなかった。およそ1年の製作の間、みな仲良く作業を行うことができたね」
あこがれの監督と関わることができた感想は?
ス「僕はずっと前から監督の作品を見て育ってきて…」
エ「そういうことを聞くと、ずいぶん年を取ったように感じるね(笑)」
ス「いや、まあ(笑)。とにかくこの作品は非常にユニークで独創的だ。1つの映画の中に、アクションありアドベンチャーありロマンスあり、いろいろなものが統合されているんだ。そんな、監督が作り出した世界が非常にリアルに出来上がっていく、その作業のなかに自分が関わることができたという経験は素晴らしかった。しかも監督は非常に優美にそれをやってのけてくれる。それを間近で見られただけでも素晴らしい経験だった」
エ「この映画の主題はごく普遍的なテーマだけれど、世界中のどんな人も見たことの無いものを作り出そうとした。そしてとにかくオリジナルの世界観の作品だ。でも1つ言えるのは、よい物語には愛があるってことだ。今回も1つの愛が大きなテーマになっている。愛とは、時代を超えて良い映画の基本になっているもの。『ゴッド・ファーザー』しかり『十戒』しかりね。それが、文化を超えて世界中の人に理解してもらえる要素なんだと思うよ」
いろいろな古代の生物が登場しますがお気に入りは?
「僕の好きな動物はやっぱりマンモス。とにかくその大きさがスゴイし、デレーたちヤガル族にとってマンモスは特別な存在だし。でも、もし実際に触るとしたら…やっぱりあの鳥は嫌だ(笑)。だからサーベルタイガーかな」
「僕も一番気に入ってるのはマンモスだな。ストーリーの重要な象徴を担っている存在だからね。でも会えるとしたらやはりタイガーだ。あの鳥は人間を食べるから、会いたくはないよね(笑)」
誰も見たことはないけれど、もしかしたらDNAが覚えてるかもしれない? 紀元前1万年の世界へお帰り!
(本紙 秋吉布由子)