
vol.357
ダライ・ラマと中国当局の協議実現も…
チベット問題に関する中国当局者とチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使との非公式協議は4日、広東省深センで行われた。中国国営の新華社通信によると、中国側は「暴力活動の扇動や北京五輪の妨害活動」を停止するようダライ・ラマ側に求めるなど強硬な姿勢を示したが、双方は対話継続で合意した。
亡命政府のスポークスマンは「われわれの当面の関心事は、(中国による)弾圧が終結することであり、チベット人に対するすべての規制は撤廃されるべきだ」と語った。
中国当局側から出席したのは、共産党統一戦線工作部の朱維群、シタール両副部長で、ダライ・ラマ側は過去の交渉でも代表を務めたロディ・ギャリ氏ら2人。対話は2002年9月以降、6回にわたって行われたが、昨年7月以降中断しており、今年3月のラサ騒乱以降は初めて。
歩み寄りの姿勢見られず!?
[北京 7日 ロイター]中国チベット自治区の共産党委員会機関紙であるチベット日報は、ダライ・ラマ14世は中国の名前を汚し、中国の発展を阻止しようとしていると報じた。これにより、ダライ・ラマ側近との協議後も中国側に歩み寄りの姿勢がないことが示された。
中国は、3月に始まったチベット人の反政府行動はダライ・ラマが煽動したもので、ダライ・ラマは独立を主張し、北京五輪の妨害をもくろんでいると非難している。
一方、ダライ・ラマは、求めているのは独立でなく自治だと反論している。
チベット日報は論説で「ダライ・ラマ派は、独立の謀略により、チベット問題の国際化を図るとともに、中国の名前をひどいやり方で汚そうとしている。国際社会には、中国の発展や力の拡大を望まない人々や勢力が存在する。そうした人々は中国の崩壊を望み、中国の国家も国民も永遠に貧しく弱いままでいることを期待している」と述べた。
そして聖火はチョモランマ
[チョモランマ・ベースキャンプ(中国) ロイター]北京五輪の開催まで3カ月となった8日、標高8848メートルの世界最高峰チョモランマ(英語名エベレスト)の頂上に聖火が到達した。
チベット人22人を含む合計31人の登頂チームは1週間以上にわたって当地で準備を進めており、2日間にわたる降雪のため一部ルートやキャンプが影響を受けたものの、7日までには修復されていた。
チョモランマ登頂に成功した聖火は今後、6月中旬に予定されているチベット自治区ラサでの聖火リレーで、メーンの聖火と合流する予定。