
vol.357
米大統領選の民主党予備選1勝1敗でオバマ氏一歩前進
[ワシントン ロイター]6日行われた米大統領選挙の民主党予備選は、オバマ上院議員がノースカロライナ州で大差で勝利、インディアナ州でクリントン上院議員が2ポイント差で辛勝した。
一勝ずつと決着がつかず、指名争いはさらに長引くことになった。
インディアナ州は大接戦となり、米CBSニュースが「クリントン氏の勝利」の予想を発表してから3時間が経過した後も、他の主要テレビ局は勝者を伝えていなかった。
オバマ氏は労働者層に関する失言や、師と仰いできたジェレマイア・ライト牧師による人種をめぐる発言などを背景に失速が伝えられてきたが、ノースカロライナ州ではクリントン氏を圧倒した。
オバマ氏はノースカロナイナ州ローリーで支援者に対し、「分裂の政治や、相も変わらずの中傷攻撃を克服することが可能であることが示された」と述べた。
一方、クリントン氏はインディアナポリスで、「ホワイトハウスに向け、疾走する」と話した。
ノースカロライナ州で圧倒的勝利を収めたオバマ氏は、民主党の候補者指名を勝ち取るために必要な2025人の代議員の獲得に一歩近づいた。
ノースカロライナ州とインディアナ州の代議員は合計187人。8月の党大会までに残された予備選はあと6州で、代議員数は217人。
MSNBCによると、6日の予備選前の代議員獲得数は、オバマ氏が1746人で、クリントン氏は1611人。6日の予備選は、勝者が代議員すべてを獲得する制度ではなく、票に応じた比例割当システムが採られている。
インディアナ州での接戦とノースカロライナ州での大勝により、代議員獲得数でのオバマ氏のリードは拡大する見通しだ。
オバマ氏のチーフ・ストラテジスト、デービッド・アクセルロッド氏は記者団に「ゴールに近づいている。予備選に勝利し、大統領選に向けた選挙運動の開始するための大きなステップを刻んだと考えている」と述べた。
ただ、予備選がすべて終了しても、どちらの候補も指名獲得に必要な数の代議員は獲得できず、最終的な勝利の行方は特別代議員の決断に委ねられることになる。
クリントン氏の選挙陣営は、選挙戦は決着からは程遠いとの見方を示した。
同氏の広報担当者は「オバマ陣営は長期間、投票者の意向に背く形で指名争いを切り上げようと試みてきたが、これまでのところ、成功していない」と述べた。
インディアナ州での出口調査によると、同州のクリントン氏の支援者の約半数が、オバマ氏が候補者氏名を勝ち取った場合でも、共和党のマケイン上院議員に投票したり、支援したりすることはないと答えた。