
vol.357
シングルス準V&ダブルスVに「出来すぎ」
クルム伊達が復帰戦で大活躍
クルム伊達公子が、本人も驚くビッグ・カムバックを果たした。
4日に最終日が行われたカンガルーカップ国際オープン(岐阜長良川テニスプラザ)で、クルム伊達はシングルス決勝で準優勝。奈良くるみと組んだダブルスでは優勝し、現役復帰後初の大会を終えた。
ライジング・ショットの名手が、センターコートで輝きを取り戻した。シングルス決勝では第2セットからミスが目立ち始め、惜しくも敗戦。しかし11年のブランクを乗り越えてのシングルス準優勝、そしてダブルス優勝という結果を「出来すぎだったと思う」と充実した表情で振り返った。
ハードな大会だった。世界ランクを有しておらず、ワイルドカード(主催者推薦枠)でシングルスとダブルスに出場。最終日までに12試合を戦った。真夏のような日差しの中、シングルスの後のダブルス決勝は2時間後だった。
元世界ランク4位のテクニックはさび付いていなかった。不安視されたのはスタミナ面だったが、昨年8月からは午前6時に起床してランニングし、同9時から午後5時までコートで練習に明け暮れた。
「日本女子の若手に刺激を与えたい」とクルム伊達。元女王のマルチナ・ナブラチロワは5年半ぶりに43歳で復帰し、3年後には全豪オープンの混合ダブルスを制している。37歳にして表舞台に戻ってきた元女王が、今後も日本女子テニス界を震撼させる活躍を見せることができるか大いに注目だ。