
vol.359
オレゴン州制しオバマ氏事実上の“勝利宣言”
米民主党の大統領候補指名を争うバラク・オバマ上院議員(46)は5月20日、ケンタッキー、オレゴン両州予備選を経て、民意を反映する一般代議員の過半数(1627以上)を獲得した。デモイン市内での演説で、オバマ氏はヒラリー・クリントン上院議員(60)との党内争いはほぼ大勢が決したとの認識を示す一方、「変革が米国に訪れようとしている」として、11月の本選に向けた挙党態勢の構築を呼びかけ、共和党候補、ジョン・マケイン上院議員(71)との論戦に照準を移した。
アイオワ州議事堂前の野外集会で、オバマ氏は「米国民により選ばれる代議員の過半数を手にアイオワに戻ってきた」と語り、「候補指名に手の届くところまで来た」と宣言した。
20日の2州予備選に割り当てられた一般代議員は計103。ケンタッキー州では、クリントン氏に65%の得票を許したが、オレゴン州ではオバマ氏が得票率約6割となり、勝敗を分け合った。
CNNテレビの集計では、オバマ氏は一般代議員の獲得数が1648に達したほか、党幹部、連邦議員ら特別代議員を加えた代議員獲得総数も、指名獲得の確定ライン(2026以上)に70余りにまで迫った。
地元紙デモイン・レジスターのコラムニスト、デービッド・イプセン氏は、同夜の演説について「指名獲得への勝利宣言という強い表現を見送る一方で、すでに本選に向けて動き始めたことを明確に示す内容だ」と分析した。
共和党のマケイン氏に対しては、減税策、保険制度改革など米国民の関心の高い政策で、ブッシュ政権との違いがないと非難。米軍増派を柱とするイラク政策も同様だとして、「強硬で強引な外交政策はこの国を近世にないほど孤立させ、安寧を奪う」と断じ、挑戦状をたたきつけた。
一方、クリントン氏は20日、ケンタッキー州予備選での勝利を受け、最後まで戦い抜く決意を示した。すでに獲得代議員数でオバマ氏に大きく水をあけられ、敗色は濃厚で、同党内にはクリントン氏に撤退を求める空気が強いにもかかわらず、徹底抗戦を続けようとする姿勢に、次の2012年の大統領選を狙っているのではとの憶測も出ている。
クリントン氏は米メディアに対し、選挙戦を続ける理由の一つとして、初の女性大統領を目指す者として、女性たちに希望を与えるためにも簡単にあきらめず、「最後まで戦うことが重要」と説明している。
もっとも、クリントン氏には民主党内から撤退を求める圧力が増している。長年の友人でクリントン政権で財務副長官を務めたロジャー・アルトマン氏も撤退を助言した。また、クリントン前大統領の選挙参謀を務めた政治評論家のディック・モリス氏は、クリントン氏が今回の選挙戦は無理としても、2012年の大統領選をにらんでいると指摘する。
クリントン氏が選挙戦で約2000万ドル(約20億円)の負債を抱えているため、戦い続けなければならぬ事情があると見る向きもあるが、陣営は20日、4月にこれまでで2番目に多い約2200万ドル(約22億円)の資金を集めたと発表し、資金面で問題がないと強調した。
このほかでは、クリントン氏が副大統領候補の座を狙い、オバマ氏側からの働きかけを待っているのではとの見方もある。
米誌の「健康的な体の男性25人」に選出
[ニューヨーク 19日 ロイター] 米メンズ・フィットネス誌がまとめた最も健康的な肉体を持つ米国の男性25人で、プロゴルファーのタイガー・ウッズ(32)が1位になったほか、米大統領選の民主党有力候補バラク・オバマ上院議員(46)も選ばれた。同誌はオバマ氏について、民主党指名候補争いでのスタミナを称賛。編集者らによると、オバマ氏は「ホテル内のジムでのマシンや45分間のジョギングなど、毎日を朝のトレーニングでスタートする」という。
今回選ばれた25人にはこのほか、政治家ではカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事(61)、俳優ではウィル・スミスやブラッド・ピット、スポーツ選手ではデビッド・ベッカムなどが入っている。