
vol.359
マイクロソフトがヤフーと交渉再開
米マイクロソフト(MS)がインターネットサービス大手ヤフーとの提携に向けて交渉を再開させた。MSは今月3日に買収交渉から撤退したが、ヤフーとの連合以外に、ネット広告で独走するグーグルに対抗する有効策が見いだせないのも事実。MSの提案を拒否したヤフー経営陣への株主の不満を追い風に、再接近を図ったとみられる。
MSは18日に発表した声明で、「ヤフーの全面的な買収の提案ではない」と指摘し、独立性にこだわるヤフー経営陣に配慮を示したが、「選択肢は今後のヤフーとの交渉や、株主、第三者との協議の進展次第」と強調、部分的な買収の可能性も排除していない。
ヤフーも同日声明を発表し、「株主価値最大化を焦点にMSの提案を含めた選択肢を評価していく」として、MSの呼びかけに門戸を開く考えを表明した。
提携案の中身は明らかになっていないが、19日付米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、MSが提供する検索広告をヤフーのサイトで表示する案が浮上。ヤフーと最大手グーグルが続ける同種の提携交渉の進展を阻止する狙いもあるという。
MSは今月3日に3カ月に及ぶ買収劇から撤退したが、バルマー最高経営責任者(CEO)はグーグルに対抗する別の選択肢を追求する姿勢を崩していない。