今週のTOKYO HEADLINE
vol.360
(2008.06/02-06/08)
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スタイリスト 西真由美
ヘアメイク フジワラミホコ(Ritz)
撮影 加藤大毅
INTERVIEW vol.360

「僕の彼女はサイボーグ」

綾瀬はるか

美形の女優はできる役が限られる…なんて誰が言ったのやら? これまでどんな役どころを演じてきたかを思うと、彼女がこれからどんな役を演じるのかが非常に楽しみ。そんな、いま一番注目したい女優、綾瀬はるかに最新主演作から今後の展望までを語ります!

サイボーグが恋する瞬間が分かりました。

◆「アクション好き」実は体育会系!?

「サイボーグの役ですから、アクションシーンもありました。“投げる”シーンや“殴る”シーン…殴るのはちょっと気持ちがよかったですね(笑)。小出さんはちゃんとお腹にガードを入れていて、そこに…ポン、と。ガードを入れていたから全然痛くない、って小出さんは言ってましたよ。むしろ手のほうが痛かった(笑)。痛かったといえば、からんできた男たちに鉄パイプを振り下ろされるシーン。もちろんホンモノではないんですけど、アクションをやっている俳優さんたちって本気で叩くんです(笑)! しかもテストから容赦ないんですよ。“なんでテストからそんなに本気でやるんですか〜”って。あれは痛かったな(笑)」

――言いながらもなぜか楽しそう?

「アクション好きかも! と思いました。『ICHI』(2008年秋公開)という時代劇に(主人公の女座頭市役で)出演したんですが、殺陣がすごく楽しかったんですよ。運動神経はわりといいほうかな。最近はあまりやってないんですけど、スポーツは全般好きです。体を動かすのが楽しいんですよね。回転して立つ、というような場面で、“もっと早く!”というような監督の声に応えるのが好き。“もっとテンポよく!”“ハイ!”みたいな(笑)。部活みたいなノリが好きなのかもしれません」

◆監督は“カワイイ”を引き出す天才

――本作の見どころはなんといっても、綾瀬はるかが演じるサイボーグのキュートさだ。

「“彼女”はサイボーグなのにとてもチャーミング、という感想をよく聞きます。“クァク・ジェヨン監督は、かわいく撮らせたらすごい”と。確かにその通りだなと思いました。監督ご自身も“僕は、女性をかわいく見せる演出法を何百と知っている”っておしゃっていましたよ。“僕はかわいく撮らせたら天才だ!”って(笑)」

――ジロー役の小出恵介も“これまでの作品で一番綾瀬さんがかわいい”とコメントしている。

「小出さんはただ、あの髪型が好きなんです。“絶対、髪を切ったほうがいいよ”って言われました(笑)」

――演じた本人が、サイボーグの“彼女”がかわいいと思ったシーンとは…。

「“彼女”が酔っ払ったシーンですね。いつもは強くて感情が無いようなサイボーグがお酒を飲んで故障して、ウインクしたりするんです(笑)。普段とのギャップが、すごくかわいい。あの場面は、撮影しているときもけっこう楽しかったんですよ。まずグリーンバッグで回る椅子に座って、回りながら一人でいろんな表情をしたのを撮影して、あとから合成したんです」

◆無表情のサイボーグでも切ない気持ちを伝える、演技と存在感

――サイボーグの“彼女”に恋をしてしまったジロー。そんなジローを“彼女”は全力で守る…ただし任務として。しかし観客には“彼女”に恋心が生まれているように見えてくる。

「それは監督の演出がすばらしいからだと思います。でも、私も演じていて気づいたんですよ。ジローが“彼女に”やきもちを焼かせようとするシーンがあるんですが、そこで “君、嫉妬してるんだろ”と言うジローに“嫉妬?”と聞き返すセリフがあって…そのセリフを言うときに、自分の中でサイボーグが恋をしている気がしたんです。その後“もうついてくるな!”って言われる場面ではすごく悲しかった(笑)。でもサイボーグですから感情を表現してはいけなくて、そこが難しいこともありましたね」

◆綾瀬はるかがいま思うこと

――今後も三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー』(6月17日公開)、前述の曽利文彦監督作『ICHI』での主演と、今年は映画女優としての活躍が目立つ。

「今は、どんなことでも勉強したい、経験したいんです。これがやりたいというよりも、出演させていただく作品を頑張っていきたい。まだまだ人生経験だって少ないですしね。いろいろなことに興味を持って、自分のなかの基準やセンスといったものを磨きたい。そういうものは演技に出ると思うから。求められること以上を出せる役者になりたいと思っています」

――女優・綾瀬はるかの、サイボーグに劣らぬ?キュートさと存在感を感じるインタビューだった。




(本紙・秋吉布由子)

『僕の彼女はサイボーグ』 監督・脚本:クァク・ジェヨン 出演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太 ギャガ・コミュニケーションズ 配給/2時間/サロンパス ルーブル丸の内ほか全国松竹・東急系にてロードショー公開中 http://cyborg.gyao.jp/


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