
vol.364
アナタを元気にする魔法の呪文「シャリラリラ」
竹仲絵里
竹仲絵里のニューシングル「シャリラリラ」は、気分を少し上向きにしてくれる、ハッピーな魔法。耳なじみのいいメロディーにのせられて響く「シャリラリラ」のフレーズは、やさしくて軽いのに一度聞いたら忘れない。「シャリラリラ、シャリラリラ」。次に、この呪文でハッピーになるのはあなたかも?
ノリでできたものを“よし”と
思える感覚を手に入れました
自然体で飾らない。お手製のピアスはするけれど、竹仲絵里はこれまでずっと自分のあるがままを歌ってきたシンガーソングライターだ。部屋で1人、アコースティックギターの弦をポロンポロンと弾きながら、“ナチュラルリバーブが効いている”というお風呂場でメロディーを思い浮かべながら、一つひとつの言葉を大切にして、いくつもの楽曲を作り、マイペースで音楽をやっている。
彼女が音楽に真険に向き合ったのは高校生の時のこと。ひらめきとともにギターを手にした竹仲は、「授業中暇だったから」と中学生の時から書きためた詩を音に変えていった。綴られていたのは親にも友達にも言えない気持ち。うれしかったこと、悲しかったこと、ムカついたこと。「それを見ると、ここに私がいるんだって思いますね」と、振り返る。
「最初のころのことを思うと、自分を吐き出すために音楽をやっていたんだろうなって。書きためた詞をとにかく曲にしていきました。とにかく曲を作ることが楽しくて、ライブはあんまり好きじゃなった。弾きながら歌うなんて!って思ってましたから(笑)」
そんな彼女も今はライブが大好きだ。ライブの話題になると、彼女の瞳はキラキラと光りだし、言葉がこぼれだすから、分かりやすい。
「なにかきっかけがあってというのではなくて、回数を重ねていくほどに好きになったんだと思います。聞いてくれたお客さんから反応が返ってくるじゃないですか。なかには、"この曲に共感"っていうような感想もあったりで、私しかいないかもしれないって思っていた“世界”を共有できる人がいるんだなあって。それって当たり前なことかもしれないんですけど(笑)、つながってるんだなあって思って。今はお客さんの反応がすぐ返ってくるライブは楽しくてたまらないです」
大好きなライブを想像しながら書いた曲がある。それが、最新シングルの「シャリラリラ」。
「ギターで曲を作るんですけど、自分の部屋でギターを鳴らすとき、ピックでじゃかじゃかっていうのはなかなかしないじゃないですか。アルペジオでポロンポロンと弾いていくと、バラードだとか、ミディアムバラードが多くなるんですよ。そういったなかで、昨年、アコースティックでしたけど少し長めなツアーをして、曲にもう少しバリエーションがあったらいいな、お客さんと一緒に盛り上がれる曲が欲しいなって思ったんです。それで作ったのがこの曲。私にしては、ノリの要素が強い曲です。……最近、いい意味で、力が抜けてきたのかな。もともと生真面目な性格で、なんていうか、すごい真面目に、最初から細部までこだわって作ってしまうタイプだったんですけど、フッとできたもの、例えばノリでできたようなものをよしとできるような感覚ができて。この『シャリラリラ』のサビも、キラキラ感だとか初夏の感じを思い浮かべて、フッと出てきたもので、意味とか特に無いんですよ。最終的には、ハッピーになれる呪文みたいになればいいかなって」
誰もがすぐ口ずさめるようなキャッチーなサビが、気分を良くしてくれるアップテンポな曲。ライブを意識したというのがよく分かる。
「ライブ映えするんですよ! 今日までお客さんの前で2回ほど演奏する機会があっただけなんですけど、初めてのときからかなり拍手が来て!“これはいけるな”って手ごたえを感じています。この曲はライブまで育てていこうって思ってますね」
まもなくツアーが始まる。
「今回のツアーは久しぶりにバンドを引き連れて回ります。力が抜けた自分とバンドとでどんなライブを生み出すことができるのか、すごい楽しみ。今まさにリハーサルをしているところなんですけど、この『シャリラリラ』なんてどう料理しようかなって感じです。お客さんとコミュニケーション取れるようにできればいいな、と思います」
竹仲が音楽で振りまく、「シャリラリラ」の魔法。ぜひライブで味わって。
(本紙・酒井紫野)