
vol.365
為末が日本選手権奇跡のV&3連続五輪
北京五輪代表選考会を兼ねて6月27日に行われた陸上の日本選手権で、男子400メートル障害の為末大(APF)が49秒17で2年連続7度目の優勝を果たした。
両ふくらはぎ、アキレス腱痛…まさに満身創痍。故障の影響で4、5月はほとんど走れず、代表落ちをも覚悟して臨んだ決勝で、為末が渾身の力を発揮した。前日の予選タイムは、決勝進出8人の中で最も遅いもの。代表入りを目指して2着確保の安全策を考えたが、スタートするや「気付いたらかっ飛ばしていた」(為末)。一度もトップを譲らぬ“奇跡”的な走りで快勝。世代交代を迫る23歳の成迫を退けた。
会心のレースで3度目の五輪切符を勝ち取った30歳は「北京でも奇跡が起きると信じ、できる限りの練習を積みたい」と語った。
またハンマー投げの室伏は、最終6投目に今季世界3位となる80メートル98を記録して14連覇を達成。3月下旬に腰を痛め、この日が今季初戦と出遅れたが、「いい方向に来ている。まだ伸びしろがあるので追求していきたい」と手応えも十分だった。一方、男子200メートルで3位に終わった末続は130メートルで失速。「いま持っている力がそこまでということ。僕の負けです」と完敗を認めた。日本選手に敗れるのは2000年以来。3度目の五輪に向けて課題は大きい
28日に行われた男子棒高跳びは日本記録保持者の沢野大地(ニシ・スポーツ)が5メートル70で3連覇を達成。29日の男子は100メートルは塚原直貴(富士通)が3連覇を達成。ベテランの朝原が2位に入った。
陸上五輪代表14人追加35歳100m朝原4連続出
日本陸連は30日、川崎市で臨時理事会を開き、北京五輪代表に男子短距離の朝原宣治(大阪ガス)、女子長距離の福士加代子(ワコール)ら男女計14人を新たに選出。これで陸上代表は32人(男子22、女子10人)となった。朝原は4大会連続で陸上最多タイ。すでに日本選手権で優勝し、代表決定した男子400メートル障害の為末大ら11人も正式承認した。
陸上の派遣枠は36人で、残りは4人。北京五輪参加標準記録Aを突破していながら日本選手権で敗れた男子走り高跳びの醍醐直幸(富士通)と女子走り幅跳びの池田久美子(スズキ)は、7月6日の南部記念(函館)で「追試」の形となった。