今週のTOKYO HEADLINE
vol.366
(2008.07/14-07/20)
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撮影・加藤大穀 ヘアメイク:北川太一(DO-UP)/杏子、三原結花(M-FLAGS)/山崎まさよし、宮本由樹(CUBE)/スガ シカオ、北村典雄(SLANG)/COIL スタイリング:宮崎まどか/山崎まさよし、大村鉄也(Commune)/スガ シカオ、横田太樹/COIL
INTERVIEW vol.366

オーガスタキャンプ直前!
ロックなシングル
「DANCE BABY DANCE」リリース

福耳

杏子、山崎まさよし、スガ シカオが10年前に始めたスペシャルユニットの福耳。年月を経るほどにその人数も増え、今では総勢16人の大所帯になった。野外イベント「オーガスタキャンプ」を控えた16日、2年ぶりとなるニューシングル「DANCE BABY DANCE/夏はこれからだ」をリリースする。10年というポイントを記録する本作について聞く。

“福耳は年に一度の軽音楽サークル活動
……いや、臨海学校みたいなもん”

■年に1度の軽音楽活動

 1998年。まだ、コラボレーションという言葉が今ほど飛び交っていない時代。杏子、山崎まさよし、スガ シカオは、同じステージに立ってセッションした。ライブミュージックに親しむ人なら一度は耳にしたことがあるだろう全国規模のライブハウスZepp(ゼップ)、Zepp Sapporoの柿落し公演で、グッドミュージックを追求する3人はひとつの音楽を響かせた。

 それから10年。よくあるその場限りの企画モノとは違って、福耳はずっと活動してきた。年月を経るごとにひとりまたひとりとメンバーが増え、今ではオフィス オーガスタ全員集合のスペシャルユニットになっている。

「参加しているみんながこれだけスタイルが違う音楽をやってるっていうのに、年1回集まることができるのはすごくいいこと。昔のミュージシャンって、こういうことを自然な形でいっぱいやってましたよね。誰かがスタジオでやってるっていえば遊びに行くような感覚で。でも今は、世の中がどんどんパーソナルになっているのもあるだろうし、ビジネスっていうのもあってスタッフの策略もあったりして……ま、僕らもオーガスタのスタッフの策略にはまっているんですけど(笑)、そういうのもありながら自然な形でできるっていうのは、大したもんだと思うんです。今回は特に、レコーディングしてても止まんなかったし」(山崎)

「やることいっぱいあったから。楽しかったからね」(COIL/岡本定義)

「止まると怒る人もいたし(笑)」(スガ シカオ)

「みんなで食事をオーダーしたときのこと? あの時はすごい人数分だし来るまで時間があって、その間にコーラスパートならいくつかレコーディングできるのにみんな遊んでて……。しばらく待ってから『何待ち?』(笑)。そしたらシーンとなってね」(杏子)

「それで何か始めたりして。みんな遊んでる自覚はあったんだよ」(スガ)

「福耳は年に一度の軽音楽サークル活動……いや、違う。臨海学校みたいなもん」とは山崎の言だが、この会話を聞けば彼がそう表現するのももっともだと思えてくる。



■ロックな「DANCE BABY DANCE」

 福耳が10周年を迎えるにあたり、2年ぶりに新曲を作った。プロデュースは、こちらもデビュー10周年を迎える2人組のCOIL。彼らはCOILとして活動する一方で、楽曲提供やプロデューサーやエンジニアとしても活躍している。

「昨年のオーキャン(オーガスタキャンプ)の打ち上げで、来年は福耳も10周年、COILも10周年だしやるよねって感じだったんですよ。去年はシカオちゃん10周年で盛り上がって、その前の年はスキマスイッチの『惑星タイマー』(福耳のシングル)があったし、じゃあやらないとって」(COIL/岡本)

 シングルは、「オーガスタのメンバーで作り上げるもの」というコンセプトがあり、先輩も後輩もみんなが活躍するというのが理想だった。オーガスタキャンプの公式ブログをのぞくと、岡本が楽曲について相談するために山崎を訪ねたくだりがある。結果、「DANCE BABY DANCE」はにおい立つロックチューンに。これまでの柔らかいイメージの楽曲とは少し変わっている。

「ここ2〜3年のヤマとシカオちゃんを見ていて、アコースティックギターのイメージからエレキになって来ていて。これはロックだ、そっち方向で進めたいなって」(COIL/岡本)

「10年経った福耳だからこそっていうサウンド」と、杏子は言う。山崎とスガに輪をかけてロックな存在である彼女は、この曲のなかで輝いている。

「COILには曲を提供してもらったり、2年前にもアルバムプロデュースしてもらったりしたので、私のおいしいところを分かってもらえてるんです。だから、この曲を聞いたときも、“いただき”って思ったりもしたんです。でも、歌えば歌うほど悩みましたね。自分のイメージでバーンって歌ってOKと思えても、オーガスタの人たちって個性が強いから、誰かの声が入ると世界ががらりと変わっちゃう」(杏子)

「杏子さんに合わせるのがすごく難しいんですよ。ひとつのビートでも前で歌うか後ろで歌うかだけで全然違ってくるし」(スガ)

「なんか違う、なんか違う!って言ってたよね(笑)。一般にこういう場合って、主メロの人たちがゴンゴン決めて、他のパートをかぶせていくのが王道だけど、福耳はそれじゃ収まりがつかないんですよね。そこをCOILが、それぞれの個性を引き出しながら最終地点に連れて行ってくれた。…もしくは洋ちゃん(COILの佐藤洋介)お願いって(笑)」(杏子)

「僕らは楽しい現場にしようってそれだけでしたよ。もう、みんな歌うまいんで(笑)。これは、今回改めて認識させられたところというか、僕らがショックを受けたところでもありました。せっかくの(COIL)10周年なのに少しへこみました(笑)」(COIL/佐藤洋介)

「ネガティブ・プロデューサーだな!(笑)」(山崎)



■山崎VSスガ ギターバトル

 サウンドでは、山崎とスガのギターバトルも聞きどころのひとつ。

「僕が自分のスタジオで試し録りをしたものが採用されて、そこにシカオちゃんのワウギター入る!みたいになってるんですけどね」(山崎)

「普通の人はどっちがどっちか分からないんじゃない(笑)? どちらが弾いてるか当てるとかクイズ的な楽しさはあるかもしれないけど、全然バトルではないと思うけど…」(スガ)

「僕から見ているとバトルはあるけどね。2人とも“そういうギターは弾かないんじゃないかな”っていうのが聞けるし」(COIL/岡本)

「ヤマがシカオくんのフレーズを聞いてどんどん興奮してきて、Qボックス押して『シカオちゃん良かったよ!』っていうのあったね(笑)」(杏子)

「言われたように弾いた、COILに乗っかった感じなんですけどね」(スガ)

「DANCE〜」では、杏子、山崎、スガが発揮された一方で、もうひとつの「夏はこれからだ!」はヤングチームが際立つ。スキマスイッチの大橋卓弥、秦 基博がさわやかに歌い上げる、福耳らしい作品。

「バランスはあまり考えなかったんですけど、ロックとポップって感じになりましたね」(COIL/岡本)

「このシングルはポックだね。ポックス。ポックミュージック!」(山崎)



■26日にオーガスタキャンプ

 福耳メンバーが勢ぞろいする野外イベント「オーガスタキャンプ 2008」が、今月26日に西武ドームで行われる。こちらもまた10回目の開催。

「昨年の良かった点や反省点を生かして楽しいイベントにしたいと思います。今年はみんなCOILの曲をやることになってます。ヤマはCOILのモノマネするんでしょ? 去年のシカオくん(のマネ)は最高だった。(元)ちとせと“あれ? シカオくん出てる”って驚いたもの」(杏子)

「2人だからね、人形でも持つ?」(山崎)

 話は尽きないが、紙面は限界。この続きはオーガスタキャンプで。




(本紙・酒井紫野)

「DANCE BABY DANCE / 夏はこれからだ!」
rhythm zone 7月16日(水)発売
初回生産限定盤(DVD付き) 1575円(税込)
通常盤 1260円(税込)


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