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内藤は10回に逆転のKO勝ちで3度目の防衛。33歳11カ月での防衛は自身の持つ、日本選手の世界王座最年長防衛記録を更新した。 内藤が王者の底力を見せた。追い詰められた10回、2度のダウンを奪って逆転勝ち。会場で観戦していた亀田興毅からリング上で祝福された王者は、「ほっとしている。相変わらずボクシングセンスねえなあ」と劇的勝利に声が上ずった。 8回終了後、場内に「清水が2−0でリード」のアナウンスが流れた。「びびった」というが「あきらめたら何も生まれない。コツコツいこう」と気持ちを切らすことはなかった。9回もポイントを失ったが、10回開始早々に狙いすました左フックが清水の顔面をとらえ、右の追撃でダウンさせた。その後の連打で初のKO防衛につなげた。 6月には郷里の北海道豊浦町で走り込み、スパーリングも「30分から1時間、インターバルなし」の濃密な内容で肉体をいじめ抜いた。8月30日で34歳になるが、豊富な練習量が年齢の衰えを凌駕した。 亀田が内藤に対戦要求 内藤VS清水戦後、WBA同級1位の亀田興毅がリングに上がり内藤に「次やろうな」と宣戦布告。興毅は弟の大毅とともに協栄ジムを離れたが、メキシコに渡って今月12日の10回戦でメキシコ人選手にKO勝ち。8月には新たな所属先となる「亀田ジム」が承認され、国内での活動が認められる見込みだ。 亀田家と内藤との間には因縁がある。昨年10月に内藤は大毅の挑戦を判定で退けたが、その試合で大毅が反則行為を繰り返したことから1年間の出場停止処分を受けた。「(坂田と内藤の)どっちとやりたいといったらWBC(の内藤)や。内藤には借りがある。大毅の世界戦以来、心に詰まったものがある」と意気込む興毅に対し、内藤は「無名の外国人とやるよりお客さんは喜ぶよね」と語った。 完勝・坂田陣営は「亀田はびびって逃げた」 終始試合のペースを握った坂田は3−0の判定で下し4度目の防衛を果たした。“スロースターター”で常に序盤にピンチを迎える坂田は今回はその汚名を返上。「1回から行くと決めていた」。序盤から有効打を重ね、カウンター攻撃が得意な久高の間合いとスピードを封じた。ジャッジの1人が7点差をつける完勝で、故白井義男氏に並ぶフライ級4度の防衛を果たした。 次戦は、WBA1位の亀田興毅との指名試合が濃厚だったが、亀田の内藤への“逆指名”で白紙に戻った。協栄ジムの金平会長は「一応オファーは出す」としながらも、「亀田はびびって逃げた。一番強いのは坂田。ああいう茶番は不愉快」と薄ら笑いで憤慨した。 「このベルトは誰にも渡さない。フライ級には坂田がいる」とリング上で宣言した坂田。温厚な王者の自信は、己を貫く信念に裏打ちされる。次戦については「亀田でも、WBC(との統一戦)でも誰でもいい」と語った。
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