
vol.373
金城武 「怪人二十面相には、三枚目の一面もある」
誰もが名前を知っているダークヒーロー怪人二十面相をテーマにしたお正月映画『K−20 怪人二十面相・伝』の12月20日(土)の公開に先駆け、スタッフ・キャストによる製作報告会見が8月27日に都内で行われた。
当日は主人公演じる金城武、ヒロインの松たか子、名探偵・明智小五郎に扮する仲村トオル、佐藤嗣麻子(しまこ)監督などが登壇。怪人二十面相のトリックにちなみ、光と影をモチーフに怪人が登場したかのようなイリュージョンで幕を開けるにぎやかな会見となった。
物語の舞台は1949年、今とはまったく違う発展を遂げた日本の架空都市「帝都」。19世紀から続く華族制度により極端な格差社会が生まれる中、富裕層のみをターゲットとし、次々と美術品や骨董品を盗み出す怪人二十面相が世間を騒がせていた――。
会見の冒頭、本作のプロモーションビデオが流れると場内からは大きな拍手が。『ALWAYS三丁目の夕日』のスタッフが再集結してつくったというレトロフューチャーな世界感とド派手なアクションシーンで「日本映画として世界に胸が張れる」エンターテインメント超大作になるという。
怪人にだまされ、怪人に仕立て上げられる主人公のサーカス団員・遠藤平吉を演じた金城武は「怪人二十面相はダークヒーローだけど三枚目の一面もある。台本は完璧だったので、自分の演技で面白い要素を加えたくてコメディーだと思ってやりました」とコメント。明智の婚約者で怪人に狙われる令嬢・羽柴葉子役の松たか子は、撮影時に印象に残ったことを聞かれ「最初と最後の撮影シーンが、両方ともウエディングドレス。ドレスで色んなところを走り回ったのが楽しかった」と笑顔を見せた。
また、取材陣から「子供のころのヒーローは誰?」という質問が飛び出すと劇中でクールな名探偵に扮する仲村トオルからは「野球少年だったので、ジャイアンツの選手。高田選手と淡口選手のポスターを飾っていました」と意外なコメント。通好みの選択に場内からは「渋い!」と笑いが起きた。
同作は、北村想による同名原作小説を基に『アンフェアthe movie』の脚本も務めた佐藤監督がオリジナルで脚本を執筆。「見たことのあるシーンはつくらないようにしようと思った」という監督は「こんな映画は見たことがない、だから見たいと思える作品にしたかった」とこの作品に懸ける熱い思いを語っていた。