
vol.374
『おくりびと』 グランプリ! 本木雅弘、トロフィー手に 「何も言えねえ」
本木雅弘と広末涼子主演の映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督、13日公開)が2日、カナダで開催されていた第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した。同作は、遺体を棺に納める納棺師(本木)を通じ、人間の尊厳や家族のきずなを描いた物語。日本映画のグランプリ獲得は、83年の『未完の対局』(佐藤純弥監督)、06年の『長い散歩』(奥田瑛二監督)以来、2年ぶり3度目。
翌3日には、本木と、脚本を担当した小山薫堂氏が、東新橋の電通ホールで行われた報告会見に出席。本木は、この日届いたばかりのグランプリトロフィーを見つめ、「まだ人ごとのようですね」と言いながらも、続けて“恩人”への感謝を口にした。会見前に所属事務所のフロム・ファーストの前社長で、昨年11月に亡くなった小口健二氏の墓前に報告。小口氏は今作の企画に携わっており、「『小口さんの作った映画がグランプリを獲りました。本当に感謝しています』と伝えました。この映画にこだわっていたことを知っていたので」と明かした。
義父の内田裕也からは、毎年9月に同じカナダで開催されているトロント国際映画祭にかけ、カタカナで「オレハトロントヲネラウ」と書かれたファクスが届いた。さらに、義母の樹木希林からは「とにかく、何事も1つ、2つ(価値が)付くといいわよね」と声を掛けられたという。「きのう、家に電話したときには、子供たちがそろって『おめでとう』と言ってくれました」と満面の笑み。会見の最後にはトロフィーを手にし、「何も言えねえ」とポツリ。北京五輪の競泳平泳ぎで2冠を獲得した北島康介の名ゼリフを拝借し感激に浸っていた。
本木は会見後には近くで行われていた同映画の試写会に飛び入り参加。主題歌を歌うAIに感謝の花束を渡すと観客から盛大な拍手が沸き起こった。