
vol.375
リアルクローズとビジネスの狭間
止まらないTGC (東京ガールズコレクション)
9月6日、代々木体育館で開催された「東京ガールズコレクション2008 A/W」。
2005年から数えること7回。ますます巨大化するイベントの勢いはとどまることを知らない。
オープニング映像が象徴的だった。2005年8月の第1回から今回で7回目を数える。この7回の軌跡を「天地創造」の7日間になぞらえ、“新たな伝説”の誕生を謳ったオープニング映像は、ミケランジェロの絵画を取り入れながら、出演モデルのコメントを軽快にインサートし、重厚感とスタイリッシュさを演出。参加ブランド22、ゲスト含め出演モデルは72人。来場者はのべ約2万2700人(同日SHIBUYA-AXで開催されたBeauty Parkにはのべ約3000人)。10代、20代のファッションファンの女性がこれだけ集まる熱気は他に見ることはできないだろう。この日、その場で購入できるモバイルサイト「girlswalker.com」の売り上げは3700万円にも上った。天地創造のごとく、新たな地平を切り開こうとする主催者・ゼイヴェルの心意気が現れたイベントだった。
ショーは、トレンド・デザイナーズ・デビューブランド・セレクトの4ステージで構成。合間に協賛企業の「パートナーステージ」を織り込んでの6時間の一大イベントに、観客は疲れの色を見せることなく歓声をあげる。土屋アンナ、山田優、長谷川潤などの超人気モデルのウォーキングともなると歓声はひときわ大きくなる。ゲストモデルも年々豪華になり、夏川純、熊田曜子、南明奈、森泉などがランウェイをにぎわした。
こうしたイベントの肥大化はショー、ステージに留まらない。今年3月のS/Sコレクションでは、会場をそのまま映画『ハンサムスーツ』のロケに使用し、谷原章介、佐田真由美が演じるワンシーンに観客も参加した形となったが、今回も同作のCM撮影に会場を使用、再び谷原・佐田が登場した。また、同じく9月16日に放映予定のドラマ『リアル・クローズ』(フジテレビ 22時〜23時24分)の出演者として、黒木瞳、えれな、加藤夏希らも登場するなど、ファッションを超えたエンターテインメントの場としても成長を遂げていることを見せ付けた。
企業PRも激化の一途
振り返れば第1回開催時には協賛スポンサーも十分には揃わなかったこともあったほどだが、成功を重ね、これだけの人数の女性が集まるようになると企業参加もますますヒートアップする。今年3月のステージではパッソのゴージャスなステージを行ったトヨタが、今回は「クルマを持てばファッションも変わる」とタレント/モデルのマリエが登場するステージを行ったのが出色だった。また、UNIQLOがワンピースコレクションは全10色のカラーリングを見事に着こなすステージを作り上げていた。
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トヨタ「クルマニヨン プロジェクト」のブースでは「クルマを持てば、ファッションが変わる」をテーマに観客の参加を呼びかけた。ステージに登場したマリエは「車が大好きで、乗るときはファッションも合わせて変えます」とクルマ×ファッションのおいしい関係をアピールした |
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TGC初参加のUNIQLOのステージは、山田優をメインキャラクターに展開する全10色の「ONE PIECE COLLECTION」のラインアップを披露。外国人モデルに加え、武田真理子ら国内のトップモデルがONE PIECEの着こなしを存分に見せつけた |
豪華ゲストにも拍車
「びっくりする豪華ゲスト」と司会の千原Jr.が紹介した瞬間、うれしい悲鳴ではなく、本当に驚きの歓声に包まれた黒木瞳
千原Jr.が一番びびった?ゲストが石原都知事。「東京都は、TGCの第1回目からずっと支援してきた。今後も2016年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてともに東京の魅力を伝えていきましょう」と語った。ほかにもフェンシングの太田選手、斉藤環境大臣などが登場する豪華かつ多彩な顔ぶれ