1つの素材を、ここまで多彩な料理として味わえるのかと、改めて驚かされてしまう。赤坂の喧騒から少し離れた場所に、麻布の名店「麻布とさか」が出店。店名から察しがつくとおり、ここは鶏料理で知られる店だ。トリ肉ばかり?などと言うのは、こだわった素材を、極めた技で、多種多様な料理に仕上げる“鶏料理の匠”の腕前を知らない者だ。主として使われるのは、東京の郊外で大事に育てられた東京軍鶏や、厳選地鶏。まず食してほしいのは、なんといっても「麻布とさか」の“焼き”の違いを見せ付ける、焼き鳥。それぞれの部位の旨さを、目、香り、舌で味わうことができるはず。なかでも、新鮮で臭みが無いレバーは、しっとりとレアーに近い焼き加減で、高級フレンチのアラカルトかと思うほど。串や一品料理を堪能したら、赤坂店のみのメニューとなる鍋料理を。香ばしい焼き物とは異なる、優しい味わいが待っている。鍋に使われるのも、もちろん鶏肉。しかし異なる部位が、それぞれの食感で楽しませてくれるのだ。トリや野菜の旨みが凝縮されたスープは、シメの麺や雑炊で最後の一滴まで味わいたい。
もちろん、鶏料理とともに食する野菜は除草剤や殺菌剤を一切使わずに育てられた「旬のもの」を提供。秋のオススメ野菜は、キノコやナス、銀杏などだ。
店を出た後に感じるのは、最後まで飽きさせない“鶏ずくし”の満足感。ランチはもちろん、これからの飲み会シーズンにぜひとも活用したい店。
【時間】平日:11時〜14時30分、17〜23時 土日祝:17〜22時【住所】東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル1F【TEL】03-3568-1884【URL】http://www.azabu-tosaka.com