島崎和歌子が先日、シングル『Happy Life〜明日に向かって〜』をリリースした。本人が主演する昼ドラマ『オーバー30』の主題歌で、島崎和歌子名義としては16年ぶりの作品。「この作品で、肩書きに歌手って書くことができそう」と、豪快に笑う彼女にインタビューした。
「歌手だったんだ!っていう顔を見せられて幸せ。
でも、目指すのはマダムです」
撮影:加藤大毅
広々としたインタビュールームに、島崎和歌子の豪快な笑い声が響く。話題は先日リリースされた、16年ぶりのシングル『Happy Life〜明日に向かって〜』。彼女は今、“本業”である歌を歌っている。
「平成元年にアイドル歌手でデビューしたんですけど、この業界で働いている人たちだって、そういえば島崎和歌子ってアイドル歌手だったよね〜って、頭の片隅に残っているかどうかみたいな感じでしょ? そんな人が、こうやって歌が売れない時代であるのにも関わらず、歌わせていただける……、本当にいいご縁としかいえない(笑)。これでちゃんと、肩書きに歌手って付けられます」
本人が主演するドラマ『オーバー30』(TBS系 昼13時30分〜)の主題歌。ポップで明るくて、希望を感じる。豪快な笑いと耐えない笑顔がトレードマークの島崎にピッタリだ。
「主題歌まで歌わせていただけることになって…。それで、同じ高知県出身ということもあって、仲良くさせていただいている岡本真夜ちゃんに曲をお願いしました。彼女だと思ったのは、私たちの年代って、私は今35歳なんですけどね、『Tomorrow』から始まって、真夜ちゃんの歌と一緒に年を重ねてきたと思うんです。応援歌って言うとちょっと古臭いけど、彼女の曲に励まされてきたし、ドラマを見ていただける方にも合う! 忙しい人だから、半ばダメかなって思ってたんですけど、脚本までしっかり読んで書いてくれました。なかには、私をイメージしてくれたところもあるそうで、歌詞の“アハハと笑って”ってところは最初はガハハだったそうです(笑)」
ドラマは、異なる環境や立場に置かれた30代の女性たちの姿を描き、エールを送ろうというもの。ストーリーに寄り添った歌詞には、同年代の女性にすると、ちょっと痛いところを突かれたと思う部分もある。
「そうですねえ、1人寂しくレンタルビデオとか(笑)。ただ、そういう面もあるけど、言いたいのは、必ず明日という日がくるってこと。たとえ、今日という日が寂しかったとしても、明日はきっといい日になる。その考え方ってステキだと思うし、共感します。私自身もなにか失敗してもまた明日頑張ればいいやって思うタイプなので」
「大雑把でテキトー」ー島崎和歌子は自分自身をそう分析する。何かあっても、次を頑張ろうという考え方で、目まぐるしい芸能界のなかで走ったり、歩いたりしてきた。昨年、その生活も20年を超えた。
「今年21年目になるのにまだこの業界で、お仕事させてもらえることを素直にありがたいって思っています。今こうしていられるのも、ずっとすごくいい感じで仕事をさせてもらってきたからなんですよね」
今ではクイズ番組にワイドショー、ショッピング番組、女優業もこなす。場所によって見え方は変わるが、お茶の間では間違いなくおなじみの顔だ。
「歌は売れないからもういいだろうって言われて、素直にそうかな〜って思って、バラエティーだったり女優だったり……。でもね、会社にこれをやりなさい!って言われてやったということはないんですよ。どれもこれも新鮮だったし、恐れを知らないというか。結局、何事もやってみないと分からないじゃないですか。それが合っている仕事だとか、自分に何が足りないのか、とか。食わず嫌いをしないでやってきたから、30代になって、それなりの責任感も持って、自分の好きな仕事もできるようになったんだなって。このタイミングで、この曲と出会えたのもとても良かったですね。歌いながら、自分は歌手になるために上京してきたんだって、初心に立ち返ることもできましたからね」
最高のスタートを切っている島崎。今年も見ているほうもつられてしまう豪快な笑いを聞かせてくれそうだ。
「毎年、自分を代表する作品を作ることができればいいなって思っているんです。今年も、食わず嫌いはせずに、こういう島崎和歌子もあったんだっていうのを思わせていきたいですね。まずは、歌手だったんだっていう(笑)、島崎和歌子を見せることができて幸せです。個人的には、そうねぇ、マダムになりたいかな。1人でいても優雅に見える、ね」
(本紙・酒井紫野)
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