東山紀之「ちょっとした幸せを大切にしたい」

 藤沢周平原作の映画『小川の辺』(篠原哲雄監督、7月2日公開)の完成披露会見が7日、都内で行われ、主演の東山紀之ら主要キャストが登壇した。藩命で身内を切らねばならないという難しい役どころ演じた東山は、「先生の残してくれた財産を自分の生きざまにもいかしたい」と熱のこもったコメントでPRした。

 映画は脱藩した妹の夫を討てと命じられた1人の男の物語で、日本人の心や義と情、家族のかたちを描き出すもの。5月に妻で女優の木村佳乃の妊娠が発表されたばかりの東山は、報道陣から作品に出演したことで家族への思いに変化があったかと質問が出ると「藤沢先生の作品には家族の愛があふれているので発見もあった」とし、「ごく普通なことが幸せ。ちょっとした幸せを大切にしていきたい」と答えた。

 会見には、東山のほか、勝地涼、片岡愛之助、松原千恵子、藤竜也、篠原監督が出席した。