米倉涼子がブロードウェイデビュー「手が震えるほど緊張」

 米倉涼子が11日(現地時間10日)、ミュージカル『シカゴ』でブロードウェイデビューを果たした。米倉がこれまで演じてきた主役のロキシー・ハート役で、日本人女優がブロードウェイで主演するのは54年ぶりとなる。  米倉は、この日のために、1年半以上をかけて英語を猛特訓。初日の舞台では、流暢なせりふ回しと発音で、2時間半の舞台全編で生き生きとエネルギーに満ちたパフォーマンスで、オーディエンスを魅了した。  米倉は、2008年、2010年に上演された、日本版の『シカゴ』にロキシー役で主演。2010年の公演では、物語のもう一人のヒロインであるヴェルマを、アムラ=フェイ・ライトが日本語を学んで演じた。そのことが、米倉のブロードウェイへの想いに火をつけ、自らプロデューサーに「自分もブロードウェイに出演する可能性があるのかとダメもとで聞いてみた」ことが今回の出演のきっかけになった。  終演後、米倉は、「今でも手が震えるほど緊張したが、同時に心から楽しんだ。これまでの苦労もすべて生きている証だと思える。始まったばかりだが、もし次があるなら絶対に挑戦したい」と、うれし涙をこらえながら笑顔で語った。  8月30日から9月16日まで日本凱旋公演として、アメリカ版ツアーカンパニーとともに東京・赤坂ACTシアターで来日公演を行う。  ミュージカル『シカゴ』は、禁酒法時代のシカゴを舞台に、二人の女殺人犯が敏腕弁護士の手を借りて一躍マスコミの寵児となっていくさまを描く。