横山剣が浅草で大座長「イーネッ!」?

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 クレイジーケンバンドの横山剣が浅草公会堂ホールで大座長公演を行っている。芝居とライブからなる公演で、横山は今回が初の舞台。「不思議な舞台。昭和だけれどスマホが出てくる。ぐっとくる舞台になっていると思います」と、PR。いつもの「イーネッ!」であいさつをしめたが、ここに至るまでは「イーネッ!」とはいかなかったようで?
 
「見るのは好きだし、音楽などで関わりたいとは思っていましたが、演技をするとは......」。初日の6日、公開稽古前に取材に対応した横山。「(話をいただいて)どうやって逃げようかとばかり考えていた」、バンドメンバーも出演するが「一番難色を示していたのは自分」などと、後ろ向きな発言が多数飛び出した。原案・プロデュースを担当した秋元康によれば、以前、演技の仕事でNGを連発、それがトラウマになっていたのだという。

 とはいえ、「でも、やるんだよ」と公演を決めた横山。セリフこそ少ないが、雰囲気たっぷりに謎の男を演じている。花道をラーメン屋台を引いて登場すると、鮮やかな湯きりを見せ、もちろん美声も響かせる。

 脚色・演出のラサール石井は、横山について「非常に勘が良く、笑いの間がいい。今回一番受けるのは横山さんじゃないかと思う。(横山とは)好きなものも似ていて、今回は日活アクションとタランティーノみたいなことをやってます」と、にんまり。
 
 今後も演技の可能性はあるかという質問に対して、横山は「とりあえずこれをやったら......ちょっと旅行にでも行きたいと思います」と、「イーネッ!」とはいかない様子。秋元は「今回で(演技の)トラウマも乗り越えたと思うので、次はシェイクスピアとか長セリフがあるものなんかいいんじゃないか」とユーモアたっぷりに提案していた。

 9日まで同所で。