春高バレーの組み合わせ決まる 連覇を狙う下北沢成徳に注目

 第66回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の組み合わせ抽選会が1日、東京・台場のフジテレビで行われ、対戦カードが決まった。
 女子で連覇を目指す第1シードの下北沢成徳(東京)は2回戦で北九州(福岡)−津商(三重)の勝者と対戦。夏の高校総体を制した東九州龍谷(大分)や前回大会準優勝の誠英(山口)も2回戦から登場する。
 男子は高校総体と国体を制し、今大会でも優勝候補筆頭の星城(愛知)が2回戦で、初出場の荏田(神奈川)−一関修紅(岩手)の勝者と顔を合わせ、2年連続の“高校3冠”を目指す。
 本大会は東京体育館で来年1月5〜7日に1回戦から準々決勝まで行い、準決勝と決勝は同11、12日に行われる。
 東京都代表の男子は1回戦で駿台学園が山形城北(山形)、東洋が都城工(宮崎)と、シードの東亜学園は2回戦で、安来(島根)と東福岡(福岡)の勝者とそれぞれ対戦する。
 女子は1回戦で八王子実践が開智(和歌山)と、シードの共栄学園は2回戦で、首里(沖縄)と長岡商(新潟)の勝者と戦う。
 今大会の男子の注目は、昨年度の高校総体、国体、春高を制覇し、今年度も“高校3冠”に挑む強豪、星城(愛知)。
 昨年も活躍した石川祐希と山崎貴矢が最上級生となり、6月には世界ユース選手権を経験。守備面でも身体能力の高い選手がそろい、石川が主将となった今季も高校総体、国体を制している。勢いに乗ったら止まらない強さを持つ。
「打倒・星城」を掲げるのは、第2シードの大塚(大阪)。前回の春高から決勝で星城に敗れ続け、雪辱に燃える。
 激戦区を制した東亜学園(東京)と、高校総体3位の駿台学園(東京)にも十分チャンスはある。東亜学園は元五輪代表で現在は男子日本代表のコーチを務める大竹秀之氏を父に、11月のワールドグランドチャンピオンズカップで銅メダルを獲得した大竹里歩を姉に持つ、大竹壱青(3年)の能力に期待がかかる。
 女子では伝統のパワーバレーを武器に連覇に挑む下北沢成徳に注目が集まる。
 下北沢成徳の前に立ちはだかるのは熊本信愛女学院(熊本)か。身長180センチで今年度の日本代表登録選手にも選出された古賀紗理那(2年)を擁し、2013年の春高3位、高校総体2位、国体3位と安定して好成績を残している。
 前回、まさかの3回戦敗退で史上初の5連覇を逃した東九州龍谷(大分)も高校総体で優勝し復活へ虎視眈々だ。
 変幻自在のコンビプレーで激戦区東京の地区大会を制した共栄学園も有力候補に上げられている。