BLADE 1 61kg級トーナメントで小宮山が優勝

 立ち技格闘技の新イベント「BLADE 1」が29日、東京・大田区総合体育館で開催された。
 今大会の柱となるワンデートーナメント「BLADE FC JAPAN CUP 2014 -61kg」にはSHIGERU、郷州力、小川翔、不可思、高橋幸光、 勝次、小宮山工介、ヤスユキの8選手が参加。決勝でWPMF世界スーパーフェザー級暫定王者のSHIGERUを破ったRISEスーパーフェザー級王者の小宮山が優勝した。
 小宮山は初戦でREBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者のヤスユキと対戦。“ムエタイ都市伝説”という異名を持つヤスユキのトリッキーな動きとポーカーフェイスに手を焼くも、持ち前のスピードで距離を詰め、パンチ、膝蹴りでダメージを与える。ヤスユキはローからの追撃が届かないなど攻撃が単発に終わる。3Rこそ後がないヤスユキの反撃を許したものの、3-0の判定で小宮山が1回戦を突破した。
 続く準決勝はJ-NETWORK&MA日本ライト級王者の高橋幸光を下した新日本キック日本ライト級1位の勝次と対戦。勝次の右アッパーを被弾する場面もあったが、時折放つ後ろ回し蹴りが勝次のボディー、首筋を襲う。2Rには絶妙なタイミングで放たれた一発が勝次の首筋にヒットしダウンを奪い、3-0の判定で決勝に進んだ。

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 一方のSHIGERUはそのファイトスタイルが“泥死合”と称されるように、無尽蔵のスタミナとパワーが特徴。ハートが強く打たれ強いという、トーナメントにはもってこいの資質を持つファイター。1回戦はRISEスーパーフェザー級3位の郷州力とバチバチの削り合いの末、3R2分59秒、右、左、右とパンチの連打のあとに放った飛び膝で郷州をKO。準決勝でもBigbangライト級王者の不可思とバチバチの殴り合いを展開。打ち合いになっても最後の最後で手数で勝り、3-0の判定で決勝に駒を進めた。

 決勝は蹴りを主体とする小宮山とパンチを当てたいSHIGERUという図式。1Rは小宮山が前蹴りで距離を取り、スキを狙ってSHIGERUがパンチで飛び込む展開に。しかしフィニッシュは突然訪れた。2R開始早々、最初のコンタクトでSHIGERUが放った右フックに小宮山がクロスカウンターの右ストレート。顔面を打ち抜かれたSHIGERUがなんとか立とうとするも、レフェリーが止め、17秒、TKOで小宮山が勝利を収めた。

 小宮山は試合後「SHIGERUとは互いにノーダメージのときに試合をしたい。そしてぜひワールドトーナメントを開催してほしい」と語った。

 次回「BLADE 2」は来年8月に開催されることが試合後、主催者側から発表された。今後のBLADEの展開に注目が集まる。