イチローがマーリンズと契約 異例の日本での入団会見

 米大リーグ、マーリンズと1年契約を結んだイチロー外野手(41)=本名・鈴木一朗=が1月29日、東京都内のホテルで入団記者会見を行った。会見にはサムソン球団社長ら球団幹部も同席。米国以外で入団会見が開かれるのは異例で、イチローへの敬意が払われる形となった。

 イチローは「応援してもらえる選手であるために、やらなければならないことを続けていく」と述べ、新天地での活躍を誓った。背番号は「51」。

 入団を決めた理由について、イチローは「球団の熱い思いが伝わってきて、応えたいという気持ちがわいてきた」と語った。背番号は前所属球団のヤンキースで付けた「31」から、なじみのある「51」に戻り、「(ヤンキースで)『31』になったとき、最初のサインは『51』と書いてしまった。無意識で『51』と書けるのはうれしい」と喜んだ。

 大リーグ15年目にして初めてのナ・リーグ。しかも、40歳を超えて大リーグ契約を結ぶのは、まれなケースだ。

 イチローも「野球選手は『40歳』という年齢が重要なポイントになる」と自覚するが、「人間が成熟していく段階は、40歳を超えてから非常に大きな意味を持つ。現役でないと分からないことがたくさんある」と言葉を慎重に選びながらも、現役への熱い思いを口にした。

 来シーズン、新天地での立場はヤンキース時代と同様に厳しい。マーリンズの外野陣は昨季ナ・リーグ本塁打王のスタントンら主力の若手3人がそろい、現時点の周囲の評価は「第4の外野手」。イチロー自身も、自分の立ち位置を「想定内」と冷静に受け止めている。

 しかし「ただ、3番手(の外野手)を望む自分もどうなのかなと思う」とレギュラー奪取への強い意欲をのぞかせた。

 大リーグ通算3000安打まで残り156安打に迫り、今シーズン中の達成も視野に入る。イチロー自身は「数字はもちろん大切。ただ、それがすべてではない」と語るが、それもこれも、まずは壮健な若手3人がレギュラーを張るマーリンズ外野手の定位置争いにどう割り込むか。

「必要とされる場所」に戻ってきたイチロー、再び輝きを取り戻すに違いない。