ハリルJAPAN チュニジアに2-0完勝 岡崎、本田が決めた

 ハリルホジッチ監督の初陣となる国際親善試合、日本代表vsチュニジア代表戦が27日、大分県・大分銀行ドームで行われた。

 25日には背番号が発表され、本田圭佑の4番、香川真司の10番などおなじみの背番号の中、遠藤保仁がつけていた7番は柴崎岳が背負うことになった。FW陣では永井謙佑が11番、宇佐美貴史は30番。

 日本代表は23日から大分で合宿入り。初日は多くの選手が長距離移動や試合直後ということもあり、回復を重視して軽めの練習となり、ランニングだけ。しかし監督も選手と一緒に走るなど、チーム一体となって勝利を目指す姿勢を自ら示した。2日目以降は守備面、攻撃面それぞれでの戦術確認を行い、初戦に臨んだ。

 スタメンはGK権田、DF槙野、藤春、酒井宏、MF長谷部、清武、山口、FW武藤、川又、永井という布陣。

 藤春と川又は初代表にして初スタメン。大分出身の清武がコールされると一際大きな声援が上がった。ベンチ入りした18人も含めたっぷり29人が紹介されるころには会場の熱気は最高潮に。

 日本は前半、フレッシュな選手たちが積極的なプレーを見せる。藤春はフリーキックのキッカーを務め、惜しくもバーに阻まれたものの川又は清武のコーナーキックに頭でどんぴしゃと合わせてみせた。右サイドの永井は積極的に裏を突く動きを見せ、相手DFを翻弄した。

 ただあと一本が決まらない。

 しかし後半15分、本田と香川を同時投入、27分には岡崎と宇佐美を同時投入すると一気に流れは日本へ。後半33分、香川から本田にボールが渡り、倒れこみながら上げた左からのクロスを岡崎が頭で合わせ先制。その5分後には本田→宇佐美→岡崎→香川とパスをつなげ、香川のクロスをGKがはじいたところゴール前に詰めていた本田が決め、2-0で勝利を収めた。

 ハリルホジッチ監督は試合後「我々のプレーはかなり速かった。時々ちょっと速すぎた場面もあり、特に前半はパスが上手く調整できていないところもあった。ボールを奪った後のゲーム支配にはまだ満足していません。奪ってから最初のパスがまだ十分な精度になっていません。奪った後に、まだまだ短いパスを使いすぎかなと。もっと長いパスで狙いたいなと思っています。今回はスピードを求めましたが、テクニックも少し欠けているかな、と」と振り返ったが、「選手たちは我々が要求したことを忠実にやろうとしてくれましたし、その姿勢をキープしてほしい。彼らには『本当に素晴らしい試合をした』と言いたい」と選手たちを評価した。