VTJ 7th 修斗王者・菅原がパンクラス王者・清水に判定勝ち

 総合格闘技イベント『VTJ 7th』が13日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
 メーンでは修斗とパンクラスの現役王者同士が対戦。修斗世界バンタム級王者の菅原雅顕が2-1の判定でスーパフライ級キングオブパンクラシスとの清水清隆を破った。
 菅原は苦節10年、今年の5月に神酒龍一を破り世界のベルトを巻いた苦労人。清水は2010年にベルトを巻いて以来6度の防衛を重ねる、パンクラス軽量級の絶対王者。
 2012年に対戦したことがあり、そのときは清水がテイクダウンでポイントを重ね、判定勝利を収めている。
 前回の対戦は打撃の菅原vs組み技の清水という図式だった。しかし菅原は課題だったテイクダウンディフェンスを克服することでここまで上がって来ており、清水もジムを移籍後は打撃の技術も飛躍的に向上するなど、ともに3年前から大きな進化を遂げての再会となった。
 1Rは清水の打撃のほうがむしろ目立つ展開。動きの硬い菅原はパンチからのタックルでテイクダウンを許してしまう。すぐに立ち上がり、打撃での局面打開を図るが、ケージでの経験が浅い菅原はプレッシャーをかけるものの、フットワークを使って距離を取る清水をとらえきれない。
 しかし2Rに入って硬さの取れた菅原が徐々に距離を詰め始め、カウンターの右フックでダウンさせるとパウンドのラッシュで清水を追い込む。なんとか片足タックルでしのいだ清水。その後もタックルを仕掛ける清水だが、菅原は潰してバックを取りスリーパーを狙うなど、3年前にはなかった引き出しを見せる。しかし清水も右フック一発で菅原からダウンを奪うなど、ともに3年前の自分とは違う姿を相手に見せつけた。

 微妙な判定となりそうな展開とあって、最後のラウンドはやはり自分の得意分野での戦いに。
 清水が執拗にタックルを仕掛けテイクダウンを狙うが、菅原は踏ん張ってそれを許さない。逆に潰してこつこつとパウンド、鉄槌、そしてヒジを落とし続ける。
 判定はジャッジ3人とも29-28。しかし2人が菅原を支持し2-1で菅原が勝利を収めた。
 菅原は試合後の会見で「ファーストコンタクトのタックルでやばいと思った。最初にパニックなったが、徐々に見えて来て良かった。以前より清水選手の打撃が上達していた。タックルもやり辛いタックルになっていた。MMAのタックルだと思いました。勝因はいらない力が抜けてきたこと。リラックスして全体を見る、いい距離を保つことができたのが勝利につながった。2Rにもらったパンチは、ダウンをとって“いける”と思って視野が狭くなってしまって見えなかった」と試合を振り返った。そして「まだフィジカル、タックルを切る技術ができていない。次の試合までどう改善するかで頭がいっぱい」と話した。

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